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英語でフランスの大学院を受験した話③〜受験対策について〜


こんにちは。

シリーズでお伝えしている、英語でフランスの大学院を受験した話ですが、今回は第3弾として受験対策についてまとめました。

Masterコースの受験には必ず役に立つはずですので、しっかり対策をして万全の態勢で臨むようにしましょう!

受験の準備について

まず、フランスの大学院受験の準備として予めお伝えしておきたいことがいくつかあります。

初めに、大前提ですが受験にはお金がかかるということです。
フランスの大学院はだいたい100€から150€程度の受験料を取ることがほとんどです。

そのため、きちんと対策をせずに闇雲に多くの学校を受験するのは、私としては避けたいところでした。

その反面、イギリスの大学院は受験料が無料なので、とりあえずいけるだけ応募しちゃいましょう!みたいな戦略をエージェントから勧められたりします。

ただ、これはイギリスも同様ですが、受験時に課されるものは学校によって異なり、必要とされるエッセイのテーマが異なります。

そのため、共通の書類を作ってバンバン応募するのはお金があろうとなかろうと難しいです。

このあたりも踏まえて、受験対策の話をしていきます。

受験内容ごとの対策について

さて、今回は私が実際に受験したKEDGE Business SchoolおよびMontpellier Business Schoolの受験対策を含めて、どのように合格にもっていくかを紹介していきたいと思います。

今回は対策のみ紹介しますので、細かな内容の説明については前回の記事を一度ご覧ください。

英語でフランスの大学院を受験した話②〜フランス大学院の受験難易度と募集要項〜こんにちは。 シリーズでお伝えしているフランス大学院(英語コース)受験についてのお話ですが、第2回は大学院の募集要項、難易度につい...

上記記事で紹介しているように、受験に必要な以下の5点について解説していきます。

・英語力に関する試験結果

・CV(履歴書)

・Motivation Sheet(志望動機書)

・専攻の理解度や関心を測る課題(学校による)

・インタビュー(面接)

 

英語力に関する試験結果

KEDGE、Montpellierは以下の英語力を必要とされました。

KEDGE
TOEIC/780 IELTS/6.0 TOEFL IBT/85

Montpellier
TOEIC/785 IELTS/6.0 TOEFL IBT/80

上記を見て分かるとおり、TOEICが受付けられ、しかもボーダーラインは低いです。
海外大学院にTOEIC800点で行けるなんて、MBAの対策をしている人からしたら驚きですね。

他校でも、学部ランキングで世界10位以内に入る学校でIELTSで6.5〜7.0といったところですので、自分の目標値も含めて検討してみてください。

英語力はあくまで足切りですので、これが高かろうとギリギリだろうと、書類審査には大きく関与しないようです。

ただ、TOEIC対策のみに力を入れてやっとこの点数を取れた、という感じだと、後に行われる英語の面接で辛い思いをすると思います。

また、他校の受験も合わせて考えるのであれば、IELTSなどの受験を検討した方がよいと思います。
正直、Overallで6.0に届かないスコアでは、入学後にすごく苦しむと思いますし、授業内容も理解できないはずです。

CV(履歴書)

CVについては、様々なところで見本などが見れたりします。

フォーマットは決まりがないので、とにかく自分をアピールできる内容にするべきですが、参考までに私のCVに入れた項目を紹介します。

・名前、住所、電話番号、メールアドレス等の個人情報
・Career Overview(学歴と職歴の要約、3,4行程度)
・Business experience(職歴の詳細)
・Education(学歴)
・Certifications(資格関係)

Career Overviewについてはアピールを含まずにシンプルにどんなところで何の仕事をしたか等の記述をしました。

Business experienceは、特に私が強調したいところだったので全体の6〜7割くらいを使って、担当していた業務および成果(個人の成果だけでなく会社の成果も)を書きました。

私の学歴は、志望していた学科とあまり繋がりがない気がしたので、どの大学の何専攻か、というところに留めておきました。記載は大学からです。

最後に、資格関係は主に英語力、フランス語力です。これもスコアと取得年月日のみ記載です。

CVのポイントを挙げるとすれば、面接時にこれまでのキャリアについて聞かれることがありますので、答えやすいように作っていくことです。

参考として、サンプルを載せておきますのでイメージが掴めない方はご覧ください。

CV(Sample)

PDFで貼ってますので、Wordで欲しい方はお問い合わせを。

Motivation Sheet(志望動機書)

さて、次なる大きな壁はMotivation Sheetです。

KEDGEの場合は、登録時に以下の質問があり、それに対してフォームに文章を打ち込んでいくというアンケートスタイルでした。文字数制限もなくてやりにくかったです。笑

・どんなキャリアプランを持っているか

・このプログラムで学習することに関連した職歴があるか

・なぜこのプログラムに応募したのか

それぞれの事柄に全てつながり、一貫性を持たせることが大切だと思います。

今までこんなキャリアがあり、こんなキャリアプランを描いている。このプログラムではこんなことが学べるから、そのキャリアプランに寄与するはずだ。

といった感じです。

Montpellierは記述式はありませんでしたが、その分面接で上記に関連する話をたくさん聞かれました。
ですので、キャリアとつなげて明確な志望動機を書く必要があるでしょう。

専攻の理解度や関心を測る課題

続いては、専攻に関心があるか、ということを測る目的で出される課題です。

これは学校によって異なり、Montpellierでは特に何も課されませんでした。

KEDGEはというと、大変でした・・・

流れとしては、今紹介した書類を提出後、書類審査の通過と面接の案内があり、1週間後に設定された面接までに課題をやってきてくれ、といった感じでした。

課題の内容ですが、3つの内容についてまとめて書類で提出、というものでした。

1. ①芸術、②クリエイター、③ブランド、④場所、について知識と経験を含めて説明する(Word2ページ)

2. 2つの興味がある文化産業の組織について、なぜ興味があるか、どんなものなのかを説明する(Word 2ページ)

3. マーケティングの側面から分析した上で、新たなアイデア、サービス、商品を提案する(Word 4ページ以上)

写真などを自由に入れていい形式でしたが、分量的にもかなりハードでした・・・

3番が特に難しかったですが、その時フィリピンにいましたので、フィリピン人に聞き取り調査をして、ヒール高めの日本風のサンダルを提案しました。

このように、学校ごとの裁量で選考を行っているためにトリッキーな課題を出されたりします。
準備をしておくのは難しいですが、あまりに畑違いの学部を志望しない、準備期間はしっかりとっておく、などが考えうるアドバイスでしょうか。

インタビュー(面接)

最後に、Interview(面接)についてです。

基本的にはこれが選考の最後の関門になります。

Interviewはだいたい20分から30分かけて、学部の担当者とビデオ通話で行います。

KEDGEは直前で「Business attires are required」という案内があり、フィリピンにいた私は慌ててジャケットやネクタイを買いに行った覚えがあります。(Skypeに映らないので下は短パンにサンダルでしたが)

聞かれる内容ですが、主に志望動機やこれまでのキャリアについてになります。
上記の志望動機書の際と同じですが、一貫性を持った内容をきちんと説明できるようにしておきましょう。

また、入学後にどんなことを特に学びたいか、卒業後はどうしたいかなども聞かれたりします。これも考えておきましょう。

注意点ですが、ビデオ通話なのでタイムラグがあり、口と会話がずれたりするので英語が結構聞き取りづらいです。

また、KEDGEの時は「英語、聞き取れてるからいいけどスピーキングはもうちょっと勉強しておいてね」と言われました・・・

両校の面接をした感想としては、当落線上にいるというよりは、マイナス部分がないかどうかの確認、という感じの質問だったように思います。(KEDGEはシリアスな雰囲気を出されましたが・・・)

自信と熱意、これが大事な気がしました。臆せず思いっきり魂をぶつければ大丈夫です。

その他

この他に、必須ではないものの、KEDGEでもGMATのスコアや推薦状を持っている人は提出が可能でした。

MBA受験も両方視野に入れている方は、これらの書類も合わせて添付しておくとさらに合格率は上がりそうです。

ただ、結構な数の学校について事前に調べましたが、MasterコースではHEC、ESSEC、ESCPぐらいがこれらの提出を求めますが、その他のフランスの大学院は必要ないことがほとんどです。

そのため、Master一本に絞っている方は特に気にしない方がいいように思います。

試験を受けてみて

結果的に受験した2校とも合格したので、不合格とのラインが分からないのは事実です。

しかしながら、多様性を重視する昨今にあって、日本人の受験者が珍しいせいか、面接でもどうやって学校を知ったか、日本でどんなことをしていたかなどは聞かれました。

日本人であることが受験のアドバンテージになっている感覚はあったので、学校の多様性に寄与できるような、日本人らしいアピールをしつつ、フランスで、その学校で学びたい理由をつなげていきましょう。

さて、次の記事では入学後の手続き関係についてまとめていきます。引き続きよろしくお願いします。