シリーズでお伝えしている、英語でフランスの大学院を受験した話ですが、5回目の今回はフランスの学生ビザ申請について説明していきたいと思います。
また、ついでですがフランスの学生ビザの取り消し(渡航の取り止めをした場合の無効化)についても書いています。
これ、意外に記述が少ないのでぜひご確認を!!!
なお、ビザ申請については「既に受け入れ先の学校から合格通知を受け取っており、受入許可を得ている」方用の案内になりますのでご注意ください。
もくじ
学生ビザの申請について
まずは学生ビザの申請についてお話しします。
ビザの申請は大まかに分けて二つのフェーズがあり、1つ目がCampus Franceへの申請、もう一つがフランス大使館への申請です。
わざわざこんな面倒な手続きをさせてくる感じがフランスっぽいですが、やらねば行けぬものなので渋々でも進めていきましょう。
Campus Franceへの申請
それではまず、Campus Franceへの申請についてです。
Campus Franceはフランス政府公認の留学局であり、フランス留学に関する一切の情報提供等を受け持っています。
と言いながらも、フランス留学について質問すると「忙しいから」みたいな感じでまともに面談もしてくれないひどい機関なので、申請でしかお世話にならないと思います。
1.彼らが運営する「Etudes en France」というサイトにアクセスし、オンラインフォームに登録。
サイトの登録には以下の書類が必要になります。
・証明写真(正面から丁寧に撮ったものなら何でもOK)
・パスポート(顔写真ページをスキャンしてデータで)
・学歴の証明書(大学の卒業証明書または在学証明書など)
・進学予定先からもらった受入許可書(Visa Letter)
Visa Letterについては、以下の記載がないと正式な書類として認めてもらえません!!
・氏名
・正式な教育機関名
・プログラムの期間
・教育機関の印、担当者のサイン
・週当たりの授業時間数(語学学校の場合)
2.手続き料金の支払いを行う。(2019年は20,800円)
こちらは間違いがあっても返金してくれないので注意!!!
支払いは銀行振込になります。
3.Campus Franceでの面接の予約をする。
Campus Franceで面接を受ける必要があるので、予約をしましょう。
※渡航時期が近づいた7月、8月は本当に予約が取りづらいので早めに。予約できないと渡航できなくなります。
面接は主に日本語で、途中から語学力の確認のために英語またはフランス語に切り替わります。
私は授業が全て英語なので英語になりましたが、担当の方が英語が得意ではないようで、さらっと話して終わりました。
聞かれる内容は、なぜその学部に興味を持ったか、なぜフランスなのか、とかそんな内容です。和やかな雰囲気なので全然焦らなくて大丈夫です。同部屋でもう一人、面接を受けてる人がいました。
面接時には、オンラインで提出した書類全てを原本で確認するので、忘れないように!!!
なお、上記の手続きについてはCampus Franceのサイトにも資料でまとめられていますので、こちらの参照してみてください。
サイトの使い方も結構細かく載っていますよ!!
Campus France公式サイトhttps://www.japon.campusfrance.org/ja/titulaires-d-une-attestation-d-admission-etudiants-en-mobilite-individuelle
フランス大使館への申請
上記のCampus Franceへの申請が終わると、次はフランス大使館へビザの申請に行くことになります。
これも、事前にWebで予約が必要になりますので覚悟しておきましょう。
Campus Franceの面接と同じで、直前は全然空きがなくなるのでマジ注意!!!
なお、Campus Franceの面接と大使館へのビザ申請は同日にしてもいいらしいですが、かかる時間等を考えるとあまりオススメはしません。
両者とも時間には厳しいので(自分たちはルーズなくせに)、余裕を持って別日にした方がいいでしょう。
どうしてもという方は数時間空けてください。
大使館へのビザ申請の注意点
※以下は2019年申請時の情報になりますので、実際に準備をする時は最新情報を基にしてください
・申請は渡航の3ヶ月前〜3週間前までに行うこと!
以下の書類を揃えて提出。
・長期ビザ申請書:1部(原本)→大使館サイトで入手。
・証明写真(35mm×45mm):1部(原本)
・パスポート:原本とコピー1部(個人情報と署名部分をコピー)
・ビザ申請料金:50ユーロ分の日本円
レート次第なのに、お釣りなるべくないように!とか言ってくるので小銭を用意しておきましょう・・・
・進学予定先の学校の仮登録書か登録証明書:1部(コピー)
・銀行口座残高証明書:原本、コピー1部ずつ
私費留学の場合は、1ヶ月以内に発行され、かつ渡航1ヶ月あたり615ユーロ以上の残高があるもの(例:4ヶ月のプログラムなら615×4=2,460ユーロ)
・レターパック510(赤):氏名、住所を書いて1部
これ、持ってないと買いに行かされるので必ず持っていってね!
・日本国籍以外の場合は在留カードか外国人登録証明書:原本およびコピー1部(表裏両方コピーする)
上記、一つでも欠けるとスムーズに行ってくれないので注意してください!!
また、申請時はパスポートを預け、最長2週間は預けっぱなしです。その間に海外に行く予定などが入らないようにしましょう。
もう一つ注意点ですが、フランス大使館の警備員がすごく偉そうにしてきます。
初めて来て訳も分かんなくて当然なのに理不尽にキレてきたりしますが、ぐっとこらえてください。
ビザのキャンセルについて
上記をクリアすると郵送でパスポートが送られてきて、ビザ申請は無事完了です!!
が、もし私のように、渡航前に渡航を取りやめたい場合は・・・
安心してください。
まず前提として、渡航取りやめの場合は、行かないからいいやではなくきちんとキャンセルの手続きをした方が良いと思います。(今後フランスに一生行く予定がなければいいですが)
キャンセル方法ですが、大使館に問い合わせたところによると、
キャンセル理由書(英語またはフランス語)を作成し、郵送でパスポートと一緒に赤色レターパックで送付
が正しい手続きだそうです。送り先はフランス大使館のビザセクションになります。
キャンセル理由書はフォーマットがないので自由ですが、私は
何月何日からフランスに渡航予定でビザを取得しましたが、キャンセルしたいと思います。
理由は経済的なものです。
なるべく早めに手続きをお願いします。
的なことを英語で書きました。
多分内容は伝われば何でもいいと思いますので、あまりこだわらずささっと出しましょう!
まとめ
ビザ関係について今回は紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
基本的にはCampus Franceとフランス大使館のサイトに詳細が載ってますので、その辺りを熟読しておきましょう!
次は、フランスの住居探しについて書いていきます。
お問い合わせは問い合わせフォームよりお願いいたします。
次回は最終回、波乱と混乱の嵐の住居探しについてです。