ニッチな海外留学辞典 > ニッチな体験談 > 英語でフランスの大学院を受験した話〜⑥住居探し〜
ニッチな体験談

英語でフランスの大学院を受験した話〜⑥住居探し〜


こんにちは。

シリーズでお届けしている「英語でフランスの大学院を受験した話」です。

一応、授業が全て英語のMasterコースを受験した体験談になってますので、その経緯が気になる方は1から順に読んでいただくと分かりやすいはずです。

英語でフランスの大学院を受験した話①〜フランスを選ぶ理由、学校選びについて〜こんにちは。 今回は、2019年9月入学に向けてフランスの大学院を受験し、合格したものの結局進学をやめた話を、シリーズでお伝えして...

今回は私にとって最大の難関だった「住居探し」について伝えていきます。

今回は経験談に基づくので、パリでの家探しが中心になりますが、パリで探せればどこでも探せる気がするので、他の都市に行かれる方にとっても参考になるはずです。

フランスで家を探すということ

まず前提としてお伝えしておきますが、私はフランスでも最も家探しが大変なパリの大学院に通学予定でした。

合格発表が4月、もろもろの手続きを終えて家探しを始めたのが5月の終わりから6月ごろです。

フランス・パリは特に家探しが難しいと言われており、入学が9月というのを考えると、生徒たちが夏休みに入る前、6月中には目星をつけておきたいところです。

また、相場で言うと、パリの場合は一人部屋は800ユーロから900ユーロで、まあ住めるな・・・というレベルの物件にありつける、といったところです。

結論から言うと、8月まで決まりませんでした。

この理由はこの後説明していきますが、同時期にパリで家で探す人に言っておきたいのは、「マジ大変・・・」ということです。

すごく嫌な前置きをしましたが、上手に探せば大丈夫です。

では、もう少し細かい話をしていきましょう。

パリの家探しで何が起きたか

学校にもよりますが、私が入学予定だったKEDGE Business Schoolは、Studapartというサイトにて生徒用の学生寮を案内していました。

このサイト自体はKEDGE専用ではなく、おそらくいくつかの学校が協定を結び、その学校の生徒に対して案内をしているサイトなのですが、学校から公式に案内されたとあって、KEDGEの生徒専門のコンサルタントがまめに連絡してきて「こんな家あるよ」みたいな提案がきます。

しかしながら、これがまた高い・・・
パリ郊外なのに平気で月1,200ユーロとかの物件を紹介してきます。普通だと言われればそれまでなのですが、高すぎる・・・。

パリの家探しはデポジットが必要?

相場感をとりあえず調べるために全体で検索をかけたら、だいたい中心地から少し外れたあたり(ギリギリZone1)のメトロの駅から徒歩5分程度の場所の学生寮で、700ユーロから850ユーロぐらいでした。

学生専用アパートのようで、中もキレイだし、少し外れの場所だけどメトロ乗ればいいか・・・と思ってすぐに大家に連絡をしました。
私は入学が9月の中旬の予定だったので、9月入居ということで連絡を入れました。

何件か同様の物件があったので、まとめて5件くらい連絡していたのですが、返信が来たのが3件。

そして、その3件ともこの答えでした。

7月から仮押さえのために部屋を借りてくれるならいいよ

要するに、引っ越してもないのに7月から9月までの2ヶ月分の家賃を払え、ということでした。

これだけで20万円近い金を使うことになるので、「そりゃねえだろ・・・」って感じで返信すると、「じゃあ、9月になって空いてたらいいよ」という連絡。

結論から言うと、もちろん空いてませんでした。泣

このように、人気物件、特に学生寮はこんな感じで予約のための前払いを強いられます。もちろん返金してくれません。

それでもいい!!!という方はサクッと払って家探し地獄から解放されてください。

シェアハウス探しの難しさ

そんな感じで軽く心を折られた私は、「どうせなら外国人とシェアハウスでもしてやる・・・」と方針を切り替えました。

学校が提供したStudapartでもシェアハウスが出てましたが、普通に高いし、寝室もシェアするタイプが多かったので、もう割り切ってローカルサイトで探すことにしました。

その際に活躍したのが以下のサイト達です。

基本は、実際に今住んでる人たちが、空いた部屋のルームメイトを探す感じで募集をかけています。

Appartager
https://www.appartager.com

Le Carte des Colocs
https://www.lacartedescolocs.fr/colocations/ile-de-france/paris

Le Bon Coin
https://www.leboncoin.fr/colocations/offres/ile_de_france/paris/

しかし、しかし。

これらは基本ローカルの人々用のサイトなので、日本人が「私も一緒に住みたいでーす!」と言って快諾してくれるパターンは少ないです。
なぜなら完全ローカルな人たちなので、普通にサラリーマンやってたり、家族だったりって感じで、自分の他に応募してくるのは大体フランス人です。

その中で完全どアウェーの日本人がルームメイトとして選ばれるのはそんなに簡単じゃありません。
ということで私も数十件連絡しましたが、返信が来るのが半分、ほとんどが断りの連絡でした。

逆に、「部屋探してますか?」と連絡が来たりしますが、これに安易に乗っかるのはオススメしません

私は一度、先方から連絡が来た部屋に申し込みをしたのですが、このルームメイトがものすごくヤバイやつでした。

契約してから、「お金を貸して欲しい」「1ヶ月分家賃を前払いできないか」などの連絡が来て、結局解約しました。

ちなみにその時に事前に支払ったデポジット等は、まだ返ってきてません。

ローカルサイトで部屋探しする際は、

・契約締結or支払前に相手に本人確認書類の提示を求める
・物件が他に比べて格安だったり、好条件すぎないか考える
・契約締結前に互いについて細かく自己紹介する

上記を徹底するようにしてください。

日本人にお願いする方法もある

強行策が完全に裏目に出たのが私のパターンですが、実は日本人の繋がりに頼って安全に家探しもできます。

まずはパリの物件を豊富に持つ不動産屋さん。

ユーロエステート
https://www.euestate.com/?lng=jp

相談しましたが、こちらの無理難題な条件に頑張ってたくさん提案していただきました。

ただし、空き状況は大家に問い合わせてから・・・という感じなので、早めに連絡を!結構良い物件あったりします。

MixB
https://fra.mixb.net/accommodation

こちらはヨーロッパ在住の日本人コミュニティの掲示板。

空き物件などが投稿されます。ただし競合がすごいので、私が好物件を交渉に持ち込んだ際は1時間おきくらいにこの掲示板をチェックして即連絡しました。根気が必要だけども、こちらも良い物件多しです。

総じて、日本人が紹介に絡む物件は日本語でやりとりできるので話に誤解が生まれにくいですし、やっぱり全て丁寧です。

フランス人は本当にいい加減だな・・・と痛感していたところというのもありますが、現時点では一番オススメの探し方です。

上手く家を見つける方法

それでは、どうしたらフランスで簡単に納得のいく家が見つけられるのでしょうか。

いくつかのポイントに気づいたので、迷える子羊の皆さんの手助けになれば幸いです。

これだけはゆずれん!というものを明確にする

まず大事なのが、自分の中で絶対に外せない条件を決めることです。

フワフワした自分ルールで探していると、絶対に後悔します。
なぜなら、特にパリでは、日本人が満足する物件なぞ見つかりっこないからです。

なにか大事なものを捨ててこそ、パリの物件は手に入ります。
そんなシビアな意思決定の場においては、「これだけは・・・」というものを決めておかないと、いつまでもいいと思える物件には巡り会えません。

なので、金額、シャワー、間取り、立地、セキュリティ面、一人部屋・・・等々の中から自分がキープしたい条件をいくつか決めておきましょう。

早めに学校が手配する家以外も検討する

これ、結構大事です。

学校側からの提案なので、変なことに巻き込まれる確率は少ないですが、そもそも学生寮などは人気が高く、探す時期も重なることから空きが出にくいです。

なので、学校側のサポートがそれほど手厚くないな・・・と言う方は特に、自力で探すことも早めに検討しましょう。

7月に入ってくると、だいぶ部屋も埋まってきますので、見切りをつけるタイミングもかなり重要です。

まとめて連絡。全て並行して行う!

もうひとつポイントとして挙げたいのが、いくつか連絡を取っておいて、常にオプションを持つことです。

交渉次第で、こちらの最終的な契約の返事を引き伸ばせることもありますので、滑り止めになりそうなところを持ちつつ、さらに良い物件を探すのが賢い方法です。

ただし、その気がないと判断されると、急に手のひらを返して「ごめん、やっぱ無理だわ」みたいなことを言ってくる人もいるので(フランス人の大家)、引っ張りすぎて手持ちがなくなるということがないようにしましょう。

まとめ・注意点

最後にですが、物件の詳細をよく見るようにしてください。特に写真。

まじまじと見ると、部屋の中に突然、仕切りもない状態で便器が出現している来客NGな家だったり、リビングにそびえる謎の1㎡の箱がシャワーだったりと、普通の感覚だと驚く部屋がいっぱいなのがフランスです。

事前に内見できる方はいいですが、早まって奇妙な物件に手を出さないためにも、必ずよく写真を確認してください

また、契約時には契約内容を隅々まで読み、不利な部分がないか確認してください。賃料や解約条項については特に、何度も確認が必要です。

このようなところを踏まえると、事前の確認がちゃんとできる日本人経由がベストな気がします。

不安がある方はMixBもしくは日本人がいる不動産屋を頼るようにしましょう。

なお、現地に行ってからというのはお勧めしません。パリのホテル、高いです・・・

以上です、お問い合わせがありましたらお気軽に、問い合わせフォームよりどうぞ。