こんにちは。
私がフィリピン・セブの某語学学校にて勤務していた時に出会った生徒さんが、セブ留学についての体験記を綴ってくれましたので、今回は番外編としてここに紹介したいと思います。
こんにちは、フィリピン・セブ留学経験者のYuです。
今回は英語初心者がフィリピンに8週間留学した経験をお伝えしたいと思います。
もくじ
1 自己紹介
私は新卒で入った会社に3年間勤め、26歳になる年の3月に退職しました。
退職するときに決まっていたことはしばらく働かずにいよういうことぐらいで、離職期間の展望は特に持っていませんでした。
セブ留学のきっかけは、海外事情に明るい英語を話せる友人に誘われたからです。その友人は1度セブへの留学経験があり、今度もう1度行くから、興味があるなら一緒に行こうということでした。
誘われる前から離職期間にやりたいことの1つとして英語学習はありましたが、留学はお金も時間もとられ、また海外での生活というものに不安を感じていたこともあったため、誘われた時は渋りました。
自分でよく考えた結果、
「留学に行くまとまった時間は離職している今しかない」
「試験対策ではなくコミュニケーションの英語学習がしたい」
「海外に詳しい友人と一緒に行ける」
という3つが大きな理由となり、留学に行くことを決めました。
誘ってくれた友人には本当に感謝です。
こういった経緯のため国選びや学校選びを全くしていません。
英語学習の経歴は、大学2年まで英語が必修だったため学んではいましたが、本腰を入れて勉強をしていたのは大学受験まででしたので、実質7年間のブランクがありました。
前職では英語は全く使っていませんし、自分で勉強するといったこともしていなかったので本当の初心者です。
留学に行く前にTOEICの問題演習で自己採点をしてみると、300点以下でした。
2 留学の様子
【学費】
8週間の留学の費用として、学校に支払った学費は40万円程でした。
これに航空券や現地での遊ぶお金などを加えた金額が留学の総費用になります。
私の場合は総費用が60万円程になりました。
学費は学校によって異なりますし、私は現地での滞在ホテルは1人部屋で滞在していました。
しかも下記の経験談の通りかなり遊んでいるのでお金はかなり使った方だと思います。
ホテルの部屋を複数人にするなど、安く行こうと思えばもっと安く行くことができます。
【セブの様子】
気候は基本的に日本の夏です。自分が行った時は雨季だったので激しい雨が降ることもありました。
日焼け止めやサングラスは必須です。短パンにTシャツで過ごせますが屋内は冷房がガンガンに効いている施設が多いので長袖も持っていった方が良いです。
治安面は日本に比べると悪いです。スリ、置き引き、詐欺、ぼったくりタクシーの被害は現地で頻繁に耳にしました。
夜に1人で出歩くのは相当危ないです。
また野良犬がそこらへんをうろうろしています。大人しいので滅多なことがない限り噛み付いてきしませんが病気を持っているので触ってはいけません。
お金はフィリピンではペソという通貨が使われています。日本に比べ物価がかなり安く物を買いやすかったです。
ビールは330mlを1本70円くらいで買えます。
移動する時はタクシーやバイクタクシー、ジプニー(バスみたいなもの)が主な移動手段となります。タクシーはメーターをいじってぼったくる運転手がたくさんいるので変なタクシーに当たった場合はすぐに降りましょう。
ジプニーではスリに気をつけましょう。地域によっては渋滞が頻発します。
食べ物はシシグ(豚肉を細かく刻んで炒めた料理)やレチョン(豚の丸焼き)、パンシットカントン(焼きそばのような料理)が有名です。料理全般、味付けは独特すぎず日本人でも美味しく食べられると思います。
【英語学習の様子】
さて、肝心な現地の学校での私の英語学習の様子をお伝えします。
はじめの3週間は1日に50分×8コマ、あとの5週間は1日に50分×6コマで授業を受けました。
1週間あたり40コマもしくは30コマ受けてたわけですね。授業は8:00〜17:00で行われました。
先生は全員フィリピン人で日本語は通じません。全ての授業は英語のみで行われます。
授業内容は、ボキャブラリー、日常会話、トーク、ビジネス英語、発音、TOEIC対策等でした。(1日のうちTOEIC対策の2コマのみグループ授業で他はマンツーマンです)
もう少し詳しく授業内容を紹介すると、例えばビジネス英語ではホテルでのチェックイン、チェックアウトの仕方、オフィスでの電話対応、相手とのスケジュール調整などの会話文をテキストで学んだあと先生とロールプレイングを行ったり、発音の授業では自分が発音することはもちろん、先生が音読する短文を書き起こしたりもしました。
また授業中は「日本に帰ったらどんな仕事するの?」といったように先生と雑談もしました。先生は基本的に優しい方が多かったです。
中には発音ができるまで何回も読み直しを求める厳しい先生もいましたが、熱意を持って指導してくださっていましたし悪い先生はいませんでした。
授業外の時間では毎日1時間程度授業の予習やTOEIC対策をしました。
【こんな経験をしました】
平日の授業後や授業がない土日祝日はいろんな所へ遊びに行きました。英語学習以外の経験も簡単に紹介しておきます。
○実弾射撃(セブ島の中に撃てる場所が数か所あります)
○SMシーサイドでショッピング
(映画館、スケートリンク、アーチェリー場などもある超大型ショッピングモール)
○マッサージ(1時間あたり1000円以下で綺麗な店ばかり)
○ビーチで遊泳(マクタン島に綺麗なビーチがたくさんあります)
○リゾートホテル(素敵なホテルがたくさんあるので予算が許せば…)
○ラーメン(意外とセブでも人気らしく、何店かラーメン屋があります。美味しい)
○オスロブでシュノーケリング(ジンベエザメのすぐ近くで一緒に泳げます)
○カワサン滝でアクティビティ(透き通るような滝でキャニオンリングなどができます)
○クラウンジェンシーホテルで空中アクティビティ(スカイウォークなどができます)
○ITパークのナイトマーケットで食べ歩き(屋台が多く並びいつも賑わっています)
○パパキッズでアクティビティ(ジップラインや水上アスレチックなどができます)
○マニラ観光
(せっかくフィリピンに来ているということで、週末に飛行機で訪れました。イントラムロスを見たり、セブとは違った空気を味わったりしました)
○先生と食事
(最終週に感謝の気持ちを込めてレストランに行きました。楽しんでくれたようだったので良かったです)
○生徒とフットサルやバスケ
(色んな国の生徒と交流できました。ジムに通う人、ボクシングをする人、バドミントンをする人など私の学校の生徒は体を動かすことに積極的な人が多かった印象です)
こうして挙げてみると遊んでばかりに感じますね笑。珍しいアクティビティができる機会も多かったので楽しかったです。
しかしそういった体験以上に貴重だったのはいろんな人と出会えたことです。私の行った学校はありがたいことに和やかな雰囲気だったため、授業以外の時間もいろんな人たちと楽しく過ごすことができました。
生徒は中国、韓国、台湾、タイ、ベトナムから来た人たちがいて、国籍も年齢も異なる人たちとこんなにたくさん触れ合う機会を得られただけでも留学に来て良かったと感じています。
3 英語初心者が行って良かったと思える留学にするためのポイント
【留学を決める前に目的を明確にしましょう】
漫然とした動機で留学に行くのは本当にお金と時間と労力の無駄です。なんとなく行っても英語力はそこそこ伸びますし、楽しめますし、充実はすると思いますが、本当に有意義な留学にするためには留学を終えたときにどうなっていたいのか、何を得ていたいのかをできるだけ明確にしておきましょう。
「留学に行ってみたい気持ちは存分にあるけれど明確な目的が見つからない」、「そんな目的なんて考える時間はないけれどとにかく留学というものを経験してみたい」と迷っている人は、自分に素直になって思い切って行けば良いと思います。
【留学前に基礎の知識を詰め込んでおきましょう】
当然ですが良い留学にするために重要です。基礎の知識がどれくらい詰め込まれているかで現地での学習の定着度・吸収量がかなり変わります。
最低でも中学校の範囲は単語、文法ともに思い出しておきたいですね。
【現地では恥を捨てましょう】
最も大切なことだと思います。
現地では恥を捨てましょう。
失敗を恐れて会話を避けるようになると留学の価値が半減します。帰ってきてから「もっとコミュニケーションを取れば良かった…」と間違いなく後悔します。
なんてったって初心者なんですから、間違えて当然と開き直って留学に行きましょう。
とは言ったものの、恥を捨てるって相当難しいです。
そこで初心者に特にオススメしたいのがマンツーマンの授業です。
グループ授業だとどうしても周りの生徒の目を気にして、質問や発言を飲み込んでしまう場面がたくさんあります。マンツーマンだったら他の生徒の顔色も全体の進度も関係ありません。
自分が参加しければ会話が成立しないので聞く・話す量が自然と増えます。たくさん聞いてたくさん話すからたくさん経験値が得られより短い時間でレベルアップできます。
それが私の8週間の留学に対する満足度の高さの要因だと思います。
マンツーマンのデメリットとしては費用が少々かさむことですが、グループクラスで数えるほどしか発言できない授業を受けるよりよほどコストパフォーマンスに優れていると思います。
マンツーマン授業なら英語初心者でも安心して恥を捨て、英語のレベルアップに繋げられます。
4 まとめ
私の感想として8週間のセブ留学は大満足でした。
留学のおかげで英語のレベルは間違いなく上がり、その後の海外旅行では簡単なコミュニケーションが取れるようになりましたし、海外の人と話すことに対する恐怖心がかなり小さくなりました。
行く前は300点以下だったTOEICスコアも留学後は600点近くまで上がりました。
私は元々要領が良い方ではありませんし、現地でも勉強漬けというわけでもなく毎日お酒を飲んで遊んでかなり楽しんでいました。
要領の良い人や基礎が固まっている人、現地でも真面目に学習できる人ならもっと劇的に成長できると思います。
また英語学習以外でも、様々な人と出会い、セブでの時間を楽しんで過ごすことができました。
セブ留学に行って良かったと心から思います。