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香港留学のメリット・デメリット、治安は大丈夫?~ニッチな留学⑧~


英語広東語も学べる香港留学をご紹介!
みなさん、香港の大学は非常にレベルが高いことをご存じでしょうか?

近年の大学ランキングで東京大学を上回わった香港大学をはじめ、非常に優秀な大学がたくさんあるんです

 

どうして香港で英語?メリットは?

最近デモがあったってニュースで見たけど、治安は大丈夫?

そんな疑問をクリアにできるように、香港の基本情報から、香港留学の形、メリット、デメリットまでしっかりお伝えします!

香港ってどんな所?

香港にどんなイメージをお持ちでしょうか?

ディズニーランドやビル群、香港の食文化などは日本でもメジャーですよね
最近ではデモについて日本のニュース等でも一部取り上げられているので、デモのイメージが強い方も多いかもしれません

結局香港って中国なの?違うの?って方もいらっしゃるかと思いますので、まずは香港を簡単にご紹介します

基本情報

香港は中国の中に位置する都市で、正式名称は中華人民共和国香港特別行政区です

1842年からイギリスの植民地とされておりましたが、1997年に中国に返還されました

めでたく中国に戻りましたね!
とはいかず、中国でありながらも、中国の他の地区とは一線を画す特殊な地域となっています

 

最も特徴的なのは「一国二制度」という政治システムです

超簡単に言うと、

香港「150年間もイギリスの制度でやってきたのに、いきなり中国と同化しろって言われても無理だよ?150年資本主義でやってきたんですけど?法律とか経済は特に無理だよ?」

中国「そうだよね、じゃあ先50年は今までの制度で自治していいよ!(無理やり取り込んでもいいことないからなぁ)ただし、2047年には完全に中国になるんだよ。あ、外交と国防はこっちでやるね」

という感じですかね

 

ザ・社会主義国家の中にありながら、香港には自治権があり、イギリス領時代の資本主義システムを継続して採用していますし、言論の自由も確保されています

法制度も社会システムも、文化も中国とは異なる香港
香港に住む多くの人が自分は中国人ではない!香港人だ!と思っていることが多いそうです
近年は中国に対する反感が特に高まってきているので、中国が香港人との会話に中国のお話を出す際には注意が必要です

 

香港の文化&治安

上述したように香港は中国にありながら自治権を持つ非常に特殊な地区です

日本のマスメディアでも一部報道されたように、2019年6月からは「逃亡犯条例改正案」に反対するデモが毎週のように行われているので、治安はどうなの?と不安に思う方も多いのではないでしょうか?

結論から言いますと、デモは危険です
近づかないようにしましょう!

2019年10月現在、外務省の治安情報ではデモを受けて危険レベルをレベル1としています
随時更新されるので、留学をお考えの方はチェックが必要です
参照:外務省海外安全ホームページ

しかし、デモを除けば香港の治安はとても良く、文化的にも、地理的にもとっても魅力的な留学先ということを知っていただきたい!

150年間イギリス領だった香港には、当然ながらイギリスの文化が色濃く残ります
公用語は広東語ですが、現在でも多くの香港人は英語を日常的に使用しますし、街を歩けばヨーロッパ風の建物も残っています

また、大学のレベルが非常に高く、主要産業が金融や貿易等という点で、世界各国から留学生やビジネスマンが集まっているので国際色がとっても豊かなのも特徴の一つです

 

どんな留学ができるの?

大学

香港の大学はとっても優秀!
香港大学は近年の大学ランキングで東京大学を上回り、日本でも話題になりました

優秀な大学故に世界各国から留学生が集まるので、国際色豊かなキャンパスライフを送ることができるでしょう♪もちろん多くの大学が英語で講義を行っています

しかし、大学の数は全体で20校ほどしかなく、留学するとなると大学の選択肢が少ないという懸念事項もあります

正規留学以外にも、サマースクールや語学コースといった短期間の多様なプログラムを実施している大学もあるので、長期留学する前にお試しで短期留学してみるのもありだと思います

語学学校

記事の最初でもご紹介した通り、香港では広東語と英語を学ぶことが可能!
多くの語学学校で両方の言語を同時に学べるコースが用意されています

以下、語学学校の例をいくつか挙げましたので参考にしてみてください。

Q Language

様々な留学エージェントでも紹介されているQ Language
英語、中国語(広東語 or 北京語)、韓国語が学べる語学学校で、その魅力は言語ごとに多岐にわたるコースが用意されているところ

また、香港の中心に位置するため立地も抜群!宿泊施設の用意も豊富なので初めて留学する方や、香港が初めてという方におすすめです

学校ホームページ

British Council

打って変わってこちらは英語の語学学校です
世界中に拠点があるイギリスの英語の普及を目的とした非営利団体で、講師の質や授業のノウハウが洗練されているため、本格的なイギリス英語を学習できます

香港のブリティッシュ・カウンシルの特徴は語学力のレベル分けが細かく、自分のレベルにあった授業が受けられるところ!
様々なバックグラウンドを持つ多国籍な生徒と、質の高い授業が受けられます

学校ホームページ

ワーキングホリデー

ワーキングホリデーも香港留学の魅力の1つ!

年間のビザ発給人数は1,500人で、18~30歳であれば申請可能です
香港のワーキングホリデーでは最長6か月まで学校に通うことができるので、しっかりと英語&広東語を勉強することもできます♪

また、香港はアジア諸国へのフライトが非常に充実しているので、滞在中にいろんなアジアの国々をめぐることも可能です!しかも飛行機代が安い!

 

留学費用

大学やコース、為替レートによって留学費用は異なるので、参考までにご覧ください

大学
300~450/年(学費+滞在・生活費用)

語学留学
25~45万円/月(授業料+滞在・生活費用)

香港留学のメリット・デメリット

メリット

・世界的に見ても特殊な「一国二制度」
歴史的過渡期の渦中にある香港、香港でしか味わえない、体験できない経験はあなたの物の見方や発想をガラッと変えてしまうかもしれません
このような抽象的なことをメリットとしてあげるのは適切でないかもしれませんが、
ニッチな経験は人の感性を変えます、感度を上げると僕らは考えています!

・大学教育のレベルが高い!
香港には世界中から優秀な学生が集まっていますし、経済の発展も著しいエリアですから、多様な人、文化に触れることで着想できることもあるはずです

・本格的なイギリス英語&広東語を日本の近くで学べる!
日本から香港は飛行機で4時間あれば行くことができますし、しっかりと計画を立てて事前に手配すれば非常に安価なチケットを手配することも容易です

デメリット

・治安が不安定
ご紹介した通り、現在の香港は中国に対するデモの真っ最中です
今後すぐに収まるか、さらに過熱するかはわかりません
今のところデモが始まった当初よりも過激さを増しているとも言われています

・滞在費が高くつく可能性
香港の学費・授業料、滞在費は他のアジアの国々と比べて決して安くありません
しかし、学校の寮に入る、自炊を増やす、格安航空会社を利用する等節約の方法はあります

 

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございました
いかがでしたでしょうか?

高層ビル×中国×ヨーロッパ、そんな独特な街並み&文化を持つ香港

現在は留学するにあたって、デモという不安材料が付きまといます
留学をお考えの方は注意深く最新の情報にアンテナを張っておくべきでしょう

歴史的な過渡期の最中にある香港では、成熟した国への留学では決して得られない体験が積めることと思います
香港留学を考えるきっかけに、参考になりましたら幸いです