2017年より中南米で初めてワーキングホリデーで滞在が可能になり、新たな留学先として注目を集めているアルゼンチン
今回はアルゼンチンの基本情報から留学情報まで、アルゼンチン留学の魅力をたっぷりお伝えしていきます!
もくじ
アルゼンチンってどんな国
日本から見て地球のうらがわに位置するアルゼンチン
サッカーやワインで有名!
そんなイメージを持つ方が多いと思いますが、アルゼンチンは他の中南米の国と一線を画す特徴的な文化を持っています
まずはアルゼンチンの基本情報、文化などを簡単にご紹介します
基本情報
面積:278万㎡(世界で8番目)
日本の約7,5倍
人口:4,427万人
日本の約3分の1
通貨:ペソ
在留邦人数:11,460人(2016年)(外務省)
他の中南米の国と一線を画す文化
アルゼンチンに住むほとんどの人々はヨーロッパ(スペイン、イタリア、フランス、ドイツ等)にルーツを持っており、至る所にヨーロッパ風の建築や文化を目にすることができます
中でも首都ブエノスアイレスの美しい街並みは「南米のパリ」と呼ばれるほどに整備されており、人気の観光地となっています
ヨーロッパからの移民が人口の97%を占めるアルゼンチンですが、先住民が暮らす地域も残っており伝統的な暮らしを営んでいるそうです
アルゼンチンってどこ?
首都:ブエノスアイレス
フライト:2019年現在アルゼンチンへの直行便はなく、最低1か所の経由が必要です
最短のコースはアメリカン航空のダラス経由ルートで、約25時間の時間
を要します
Mapをご覧いただければわかるように、アルゼンチンは広大で南北にのびる地形をしているため地域によって気候は様々です
そのためアルゼンチンは雄大な自然で溢れており、訪れる地域や季節によって異なる自然の姿を楽しむことができます
日本の四季とは完全に逆というのも面白いですよね♪
代表的な観光地:
・「ロス・グラシアレス-ペリト・モレノ氷河」ー世界で3番目に大きい氷河群
・「イグアスの滝」ー世界三大瀑布の1つ
・「タランパヤ国立公園」ー世界遺産
アルゼンチンの言葉
公用語はスペイン語
1810年までスペインの植民地であったため、アルゼンチンではスペイン語が話されています
また、上述したようにアルゼンチン全人口の97%はヨーロッパからの移民が占めており、多様なバックグラウンドを持ったヨーロッパの人々が集まっているため、アルゼンチン独特のアクセントや言い回しがあるようです
英語は通じるの?
アルゼンチンの英語力は南米No.1!
EF EPI(英語能力指数)の調査結果では非英語圏88ヵ国中27位と上位層に食い込んでおり、高い英語力を示しています
日本と比較してみましょう
日本は88ヵ国中49位、英語力の評価は5段階評価中下から2番目で、
・観光客として英語を話す国および地域を旅することができる
・ちょっとした会話ができたり、簡単なメールを理解することができる
このような評価になっています
対するアルゼンチンの英語力の評価は5段階評価中上から2番目で、
・職場でプレゼンを行っている
・テレビ番組を理解できる
・新聞が読める
いかがでしょうか、その差は歴然です
これだけ見ると英語が通じるんだ!と思ってしまいそうですが、アルゼンチンのどこでも英語が通じるというわけではありません
都市部では、比較的英語が話せる人が多く、ホテルやレストランではほとんどの場合は問題なく英語が通じます
しかしながら、日本と同様に地方では英語が話せる人の割合が下がります
特に年配の方になると英語は全く話せない場合もありますので、スペイン語が話せる場合は英語よりもスペイン語を使ったほうが無難です
中南米の英語力ランキング第1位!非英語圏の英語力ランキングはこちら
南米は治安が悪いって本当?
南米は治安が悪そう、、、
そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
治安はどこに留学するにしても気になるポイントですよね、アルゼンチンの治安は良いのか、悪いのか見ていきましょう
南米の中ではアルゼンチンの治安は良い!と言われています
しかし、いくら南米の中で治安が良いといえども日本と比べると犯罪率は高いです
特に首都ブエノスアイレスには多くの観光客が訪れるので、観光客狙いのスリやスキミングといった軽犯罪が発生しているエリアもあります
基本的な犯罪対策はマストです!
・スラム街「ビシャ」には近づかない!
・お金やカード、貴重品は分散させて持ち歩く
・早朝、夜といった人が少ない時間に出歩かない
・リュックは背負わずに抱える
・話しかけられても基本的には無視
・流しのタクシーには乗らない(ぼったくられる可能性あり)
・海外保険に加入
美しい街並みに大自然、魅力いっぱいのアルゼンチンを堪能するためにも、個人で対策できることはできる限り実践しましょう!
おすすめの都市・留学先
大学
国立大学の学費が無料!
基本的には大学の講義はスペイン語で行われます
国際色豊かなキャンパスでスペイン語漬けの日々を送りましょう!
代表的な2つの国立大学をご紹介します
ブエノスアイレス
ブエノスアイレス大学(Universidad de Buenos Aires)
首都ブエノスアイレスにある国立の総合大学で、南米の中ではトップクラスの実績、学力を誇ります
社会科学、心理学、法学、経済学、医学、薬学など、13種類の学部を設置しています
大学の公式HPはこちら
コルドバ
コルドバ国立大学(Universidad Nacional de Córdoba)
ブエノスアイレスの西北西700kmに位置するアルゼンチン第二の都市コルトバにある国立大学で、1613年設立のアルゼンチンで最も歴史ある大学として有名です
ブエノスアイレス大学同様国立の総合大学で、法学、芸術、数学、言語学といった様々な分野、全14学部を設置しているマンモス大学です
大学の公式HPはこちら
語学学校&タンゴ留学
首都ブエノスアイレスを中心に多くの語学学校があり、本格的なスペイン語を学ぶことができます
グループレッスンやマンツーマンレッスン、短期集中コースなど、様々なニーズにしっかりと対応している学校が多数!
また、アルゼンチンの語学学校の中には、スペイン語とタンゴやサルサを組み合わせたユニークなコースを提供している学校もあるんです♪
ブエノスアイレス
●ドンキホーテ・ブエノスアイレス(Don Quijote: Buenos Aires)
ドンキホーテグループはスペイン語圏の複数の国に語学学校を持つ、大手語学学校です
ブエノスアイレス中心に学校があるので、公共交通機関へのアクセスが良く、近くに街や海が広がるロケーション抜群の語学学校です
語学力や期間に合わせて多彩なコースの用意がある他、1クラス最大10名までの少人数制をとっている学校なので質の高い授業が受けられます
●アカデミア・ブエノスアイレス(Academia Buenos Aires)
タンゴレッスン付きのコースを提供している語学学校
1クラス最大7名の少人数制で、ビジネス用語や医学用語に特化したコースなど、語学習得の目的ごとにコースが細分化されている魅力的な語学学校です
また、ロケーションもブエノスアイレスの中心地と良好です
サッカー留学
アルゼンチン留学の特徴の一つ!
アルゼンチンでなければ学べない、体験できない最たるものです
アルゼンチンのクラブチームと提携を結んでいる留学エージェントがいくつかありますのでご紹介します
アルゼンチン専門
・FUTBL ARGENTINA
南米サッカー留学
・FOREVER SPORTS
ワーキングホリデー
2017年から始まった日本ーアルゼンチンのワーキングホリデー制度
南アメリカ初の協定国となり注目を集めています
滞在可能な期間は1年間で、発給数は年間200人となっています
2年前に開始されたばかりで情報がかなり少ないですが、移民大国のアルゼンチンで独特な文化と雄大な自然、美しい街並みに触れながら、スペイン語も勉強できるというとても魅力的な選択肢であることは間違いありません
留学費用
大学・語学学校の学費
大学
上述したようにアルゼンチンの国立大学は無料です
語学学校
相場ですが、1か月のホームステイの場合、授業料が10~16万円前後、滞在費が食事付きで10~14万円前後で、およそ20~30万円ほどになります
サッカー留学
留学先のクラブによって料金に幅がありますが、1か月の宿泊費、指導料等を含めて27~45万円前後になります
タンゴ留学
タンゴ留学はレッスン形態によりかなり料金にむらがでます
個人レッスンですと1時間80~120ドルほど、グループレッスンですと1時間10~20ドルほどと、ピンキリのようです
週3回の個人レッスン(100ドル)と2回のグループレッスン(15ドル)を組み合わせてみっちりレッスンを受けた場合
単純計算で1か月1320ドルほどになるイメージです
また、タンゴのみを目的として留学する場合、住宅を自分で手配する必要が出てきます
そのため語学学校と組み合わせて留学する形も考えてみてはいかがでしょうか?
滞在費の目安
生活費
アルゼンチンの物価は日本よりも安いです
滞在先に食事が含まれていない場合でも月3.5~5万円で生活していけます
学校の寮に入らない場合はここに家賃(3~5万円)がプラスアルファかかってくるイメージです
しかしながら、未だ経済情勢が不安定なので滞在費用には幅を持たせておくことをお勧めします
アルゼンチン留学のメリット・デメリット
メリット
・国立大学の学費が無料!
・サッカー、タンゴ留学といったニッチな留学を体験できる!
・滞在費が安い
・多様性のある文化&広大な大自然!
デメリット
・南米の中では治安がいいとはいえ、不安が残る
・経済情勢が不安定で、円安・円高どちらにも転ぶ可能性がある
・遠い=渡航費がかさむ
ビザ
アルゼンチンに滞在するためのビザは2種類です
90日以内であれば観光ビザで滞在可能です
・一時滞在査証(学生ビザ)
90日以上の語学留学や大学への留学に必要なビザです
・ワーキングホリデービザ
18~30歳の方が申請できる就労可能なビザ
健康体であることと、犯罪歴がないこと、海外旅行保険に加入していることが条件となります
ビザの必要書類や申請方法等は、申請前に必ず最新の情報を留学先の機関や在日アルゼンチン領事館に確認してください
まとめ
治安や留学情報の少なさが原因で渡航をためらう方も多いかと思います
しかし、アルゼンチンはアルゼンチンでしか体験できない文化や言葉、大自然で溢れる大変魅力的な国です
地球のうらがわで過ごす経験なんて誰にでもできるものではありません!
皆が気が付く前に、あなたにしかできないニッチな留学経験を体験してみてはいかがでしょうか?