こんにちは。
近年、語学学習方法の新たなトレンドとして、「コーチング」を提供する会社が増えてきました。
留学の準備をする方にとっても、短期間で集中して結果が出ると評判のコーチングに興味深いと思います。
そこで今回は、このコーチングについて、
①そもそもどんなもの?何が英会話と違うの?
②実際どうなの?メリット、デメリットは?
この2点をみっちり解説していきたいと思います。
もくじ
そもそもコーチング学習とは?
まず前提として、コーチング学習とは何か?というところを説明していきたいと思います。
コーチング学習とは、現在多くの英語教育関係の企業が提供する、いわば語学学習指導です。
語学学習以外でもコーチングというサービスは存在しています。
最もイメージしやすく知られているのは、ライザップでしょうか。
ライザップはダイエットが継続できないという人のために、食事や運動の内容等を徹底的に報告させ、管理することで継続を促し、短期間で結果を出すサービスです。
これまでは自分でジムの契約をして空いた時間にジムでトレーニングをする、という形がダイエットの一般的なカタチでしたが、高額な料金と強烈に継続を促す姿勢が継続と結果に大きく繋がり、大人気となりました。
この基本的な方針が語学学習に反映されたのがコーチング学習です。
ダイエットと語学学習に共通するのは、「正しく継続すれば結果が出るが、継続できなければ結果は出ない」ということです。
ダイエットも語学学習も、ジムや英会話教室など個人のプランニングに頼る部分が大きく、継続できない人にとってはあまり効果が出なかったところを、うまく活用したビジネスモデルと言えます。
今までの英会話教室と異なるのは?
既に述べましたが、従来の英会話教室は、授業を受ける側の個人が自分で学習計画を立て、それに合わせて授業を組み込むのが一般的でした。
特に忙しい社会人にとっては、自分で時間を有効に使う方法でした。
しかし、週に2時間程度の英会話レッスンのみでは、これを続けても1ヶ月で8時間、1年続けても96時間。100時間にも満たないのが現実です。
語学力アップにはどれくらいの学習が必要なのか?
それでは、今挙げた100時間というのが語学力向上にどれくらい役に立つのか?というところを少し掘り下げます。
まず、アメリカのFSIが公表している指標では、アメリカ人にとって日本語は最も難しい言語の一つであり、上級レベルの習得までにおよそ2,200時間を要する、とされています。
must.com-Language difficulty
https://www.mustgo.com/worldlanguages/language-difficulty/
これはアメリカ人が日本語を学ぶ場合の話で、日本人が英語を学ぶのにそのまま2,200時間かかるというのは短絡的すぎる結論だと思います。
しかし、
①日本語はアルファベットと異なり漢字など様々なレターが用いられる
②日本人が多少なりとも生活の中で英語を目にする機会があるのに対し、アメリカ人にとっての日本語はほとんどが未知の言語である
この2点を考慮しても、1,500時間程度は確実に必要になってくるでしょう。
また、通訳者として活躍され、英語学習コーチも行っているエバンス愛さんのブログでは、実感に基づいた英語習得に必要な時間が書かれています。
エバンス愛の英語が身につく独学英語ブログ
「1日何時間勉強すれば英語が上達しますか?に対する通訳翻訳者の答え」
https://dokugakuenglish.com/mindset/m29/
これを見ると、上記で紹介されているレベルに到達するには5,000時間程度の学習が必要になりそうです。
もちろん、個人の学習効率や学習内容などで大きく変わるため一概には言えません。しかし、目指すレベルや学習方法が異なっても、一定以上の学習時間をきちんと確保しなければ、語学力の向上は見込めないというのは間違いありません。
ちなみに、私がTOEIC800点を超えたあたりでエバンス愛さんのブログを読み学習時間を計算したら
「うん、確かにそれくらいかもっとやってるかもしれない・・・』
ってなりました。
要するに、年間100時間程度の学習では英語力のキープもままならない程度でしかないということです。
学習時間を確保させる取り組み
こうした状況の中コーチング学習は、従来の英会話教室だけに頼り結果がなかなか出ない人たちのために、「徹底した学習管理によって多少無理やりにでも学習時間を確保させる」&「効率的で正しい自習時間を作る」ことで、確実に成績を伸ばしてきました。
自らを常に律したり、楽しんで語学学習に取り組んでいる人にとっては、学習ペースや内容を他人に高額で委ねることに疑問があるかもしれません。
しかし人間の脳は普通、ラクをしたいように動くもので、多くの人は楽しいことに時間を使いたい、疲れていたら学習や休みたい・・・などの気持ちで継続できません。そこでコーチングは、学習方法のコーチだけでなく見張り番的な要素でも大きなメリットをもたらしました。
正しい努力を続けることの大切さ
もう一つ、コーチングスクールの強みは、受講者が語学習得の最短ルートを辿れるということでしょう。
語学に限らず、学習においては「メタ認知」が重要になります。
これについて、ベネッセが非常に興味深い研究結果を出しています。
PR Times-同じ高校生を3年間追跡「メタ認知」が成績向上に期待
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000723.000000120.html
メタ認知とは、自分の取り組みなどを客観的な視点で見ることです。
自分の弱点はどんなところか、何ができて何ができないか、成績向上のために何をすべきか、と言ったことを客観的に認識することが重要、というのがよく言われています。
学生のいわゆる「頭がいい・悪い」は、記憶力に加えこのメタ認知の能力が大きく関わっているとも言われています。
コーチングは、客観的に自分の足りないところを発見し、それがなぜ、どのように足りていないかを理解させることで、次にやるべきことへの理解度、効率、モチベーションを上げます。
質の高いコーチが提案する、正しい方向への努力を自分自身も納得して進められる点は、受けに回りがちな英会話教室とは大きく異なる点です。
コーチング学習のデメリットはあるのか?
多くのコーチング会社では、第二言語習得論を学んでいたり高い英語力を持ったノンネイティブのコーチが正確な学習方法の提供をしており、多くの人にとってメリットが大きいのは間違い無いでしょう。
しかしながら、デメリットも当然あります。
デメリット①費用がかなり高い
まず、コーチングスクールは費用が半端じゃなく高いです。
普通の英会話教室を想像して大手コーチングスクールのサイトを開くと結構驚くはずです。
忍者英会話-英語のコーチングスクールのおすすめ17社を徹底比較!【比較表あり】
https://gayann.com/entry/eigo-coaching
こちらのブログで比較されている17社の平均は月額12.7万円。
別に高額なスクールばかり紹介しているわけではもちろんなく、大手から中小まで、スクールの中でも評判が良かったり人気があるスクールが17社集まっているものです。
もちろん、専属のコーチがつくなど、金額相応のサービスが受けられることが高額な理由なので、金銭的に余裕がある人にとっては問題ではありません。
しかし、継続できないことが深刻な悩みでも、月に12万円出して英語の勉強できる人はなかなかの強者ですので、普通はスクール選びは慎重にならざるを得ません。
デメリット②覚悟が必要
これは当然ですが、多くのコーチングスクールでは日々それなりの学習時間を取ることが要求されます。
残業が非常に長かったり、頻繁に夜の予定が入る社会人の方などは、今までの生活リズムを大きく変えて学習に取り組む覚悟が必要です。
もちろん、通勤通学のスキマ時間の活用についても指導はありますが、自分の好きな時間に自分のペースで取り組むものではないため、精神的・肉体的な負担があることはあらかじめ想定しておきましょう。
デメリット③アウトプットの比率が低くなる
コーチングは基本的には、自習をいかにして効率よく確実に継続するか、という点に重きを置いています。
もちろん、英会話レッスン等が含まれているものが多いですが、バンバン外国人と話す機会を作り、英語を話すことに慣れていきたい!と考えている人にとっては物足りない場合があります。
純粋な英語運用能力とは異なり、コミュニケーション能力として外国人と外国語で話せる度胸、会話の進め方や雰囲気、会話のテンポ等を学べるのも英会話レッスンの強みであり、こういった力が意外に他人から見て英語が話せる人かどうかの判断基準になったりします。
語学留学を目指していてとにかく外国人と話す準備がしたい!という方は別の学び方も検討してみると良いでしょう。
結局、コーチングはどの会社がおすすめ?
いろいろとデメリットを上げましたが、要約すると
①費用を抑える
②生活リズムを崩さない
③アウトプットの量を落とさない
この3点がクリアできていれば、コーチングサービスのデメリットを解消し良い点だけを享受できる!ということです。
これらを高いレベルで満たしつつ、質も担保されているサービスだなと感じるのは、「スパルタバディ」かなと思っています。
スパルタバディは、先ほど紹介したおすすめ17社のブログにも掲載されていましたが、費用が3ヶ月で10万円以内、月で約3万円という破格の安さが他社に比べて挑戦しやすい部分ですね。
それに加え、全てがオンラインで完結し、学習カリキュラムも「平日1時間、休日2時間」という無理しすぎない設計になっています。これは忙しいけれど英語は本気でやりたい・・・という方には非常に強いメリットになりそうです。
アウトプットの部分についても、「SpeakBuddy」という独自アプリを利用できるので、効率的かつ好きなだけ時間を取ることができます。
具体的なコーチングサービスとしては、開始前に細かいチェックテストを受験、その後は担当コーチと密に連絡を取りながら学習計画を作り、きっちり進めていくといった形です。
正直、この数倍の値段を取る会社でもサービス内容の基本的な部分は同じなので、コストパフォーマンス的にはスパルタバディが一番いいんじゃないかと考えています。
3ヶ月間で10万円なら、値段は通学形式の大手英会話レッスンにみっちり通うのと大差ありませんが、前述のように自習を管理されてめちゃくちゃ伸びる人は結構います。これは迷ったらGOですね。
詳細を公式サイトから確認する↓
オンライン英語コーチ「スパルタバディ」
まとめ
コーチングサービスの概要、メリットやデメリットについて解説してきましたが、いかがでしょうか。
継続して自分で学習できることが本来は一番ですが、誰かに尻を叩かれた方がやる気が出る!とか、夏休みの宿題は8/31にやるタイプだ!という方はぜひコーチングスクールの利用も考えてみてくださいね。