こんにちは。
以前、日本人に人気の留学先ランキングと、そこから考える留学先の検討方法についてまとめました。
今回はそこから一歩踏み込んで、具体的な英語の語学留学先を挙げて、徹底的に比較しました。
英語圏への語学留学を検討されている方は、これで各国のメリット・デメリットが丸わかりです!
もくじ
徹底比較その①:アメリカ
まず、人気留学先で圧倒的王者に君臨する大国、アメリカから始めていきましょう。
アメリカのメリット
アメリカの大きな特徴は、留学する都市によって様々な経験ができることです。国土が広く、全く異なる表情を見せるそれぞれの都市では、気候、文化などの違いにより、経験できることが違います。
ですので、アメリカ全体としての他の国との違いについて考えていきたいと思います。
アメリカで英語を学ぶ際には、アメリカンアクセントを習得できるというのが最も大きな違いでしょう。
日本人の発音はアメリカ英語とは遠いところに位置しています。しかし、日本人が聞き慣れているのはアメリカ英語で、この発音を習得できると、めっちゃカッコイイです。笑
また、留学ではその国の文化やテクノロジーなど、その国のことを知り、吸収する機会になります。
そういった意味では、アメリカ以上に適した国はありません。
世界の最先端の文化を体験できることは人生において大きなプラスになるでしょう。
ヨーロッパなどもおしゃれな文化がありますが、本当の意味での最先進国、アメリカで学ぶことはとても多いはずです。
留学先に特にこだわりがない(これを見たい、知りたい!など)という方には、特にアメリカをオススメします。
アメリカの中でも、テクノロジー関係であればカリフォルニア、政治、経済等であればニューヨークのように、興味がある分野で都市を選ぶと、「世界の中心」の文化を存分に吸収できるでしょう!
また、アメリカの最高なところは、国民が外国人に対してフラットな感情でいることです。
様々なルーツを持つ人が暮らしているアメリカだからこそ、外国人だろうとアメリカ人だろうと特別扱いはしません。
こういった洗練された考え方に、アメリカの強い魅力を私は感じますし、こういう思考を吸収できることこそ、留学の醍醐味ではないでしょうか。
アメリカのデメリット
アメリカ留学のデメリットとしては、大都市は留学費用が高くなることです。
留学の形式にもよりますが、ニューヨークやサンフランシスコは普通に住めば月に数十万円の家賃がかかる都市であり、それなりの出費は覚悟しなければいけません。
大都市では、ホームステイやシェアハウスなどに住んで滞在費を抑えるのが一般的です。これは長く影響することであり、トラブルやストレスの元になることも多いので、一度しっかり検討しましょう。
実際、旅慣れた方でも留学先で複数人部屋での滞在に慣れるまでに時間がかかったという声も多いです。
また、アメリカ英語はスラングなどが多く、ローカルの人とフランクに話すときに最初は戸惑いやすいです。
慣れるまでは、飲み物一つ頼むのも一苦労したりします。
もう一つは、アメリカに留学する日本人が多く、他の人と比べれ差が出にくいことです。
アメリカ留学を就職活動のネタにしたい場合は、それに加えて何か特別な経験ができるように考えてみるといいかもしれません。
徹底比較その②:オーストラリア
続いては、アメリカに次いで日本からの留学者が多いオーストラリアです。
オーストラリアのメリット
オーストラリアでは、ワーキングホリデーができるのが大きな特徴です。
語学留学で渡航し、オーストラリアの雰囲気が自分に合っていればワーキングホリデーで働く・・・最高のキャリアプランですね。
オーストラリアでのワーキングホリデーでは、レストランなどの他にファームで動物の世話、作物の収穫などの経験もできます。
留学中、大自然に囲まれながらかけがえのない体験もしてみたい!という方にはオーストラリアは良い選択になりますね。
また、山や海など、豊富な自然に囲まれており、せかせかした環境から離れてじっくり学習ややりたいことに集中できる環境も非常に魅力的ですね。
このあたりは好みにもよりますが、自然が大好き!という方はオーストラリアは最適な選択肢です。
オーストラリアのデメリット
オーストラリアのデメリットとしては、日本人環境から抜け出すのが難しいことです。
これは特にワーキングホリデーを目指す方に言えることですが、最初は仕事や住む場所探しのために語学学校に通い、日本人の友人を作ったが、仕事を始めてからは現地の人と接点が持てず、日本人と遊んでばかり・・・なんて方が大変多くいらっしゃいます。
日本食レストランなどで仕事をしていると、仕事中も含めて日本語を使う機会が結構多くなります。
英語力が高くなく、仕事も限られている場合は特に、意図的にイベントに参加するなどの工夫が必要になります。
徹底比較その③:カナダ
続いて、人気留学先ランキング3位のカナダについて見ていきます。
カナダのメリット
カナダ留学のメリットは、よく言われていますがきれいな発音を習得することができることです。
他の国は地域によって訛りが強い場合があり、特に留学が長期になるとその訛りが移りやすいです。
カナダは比較的地域差が少なく、どの地域に行っても綺麗で聞き取りやすい英語を習得できます。
また、カナダはとても治安が良いことも大きなメリットです。
アメリカは銃社会であり、ロサンゼルスなどの大都市でも場所によって非常に危険な地域があります。
GPI(Global Peace Index)の指標では、カナダは世界11位の治安がいい国とされています。留学先を検討する上で大きな決め手になりそうですね。
カナダについても、オーストラリアと同じくワーキングホリデーでの滞在が可能ですので、語学留学の先を考えやすいのも利点だと思います。
カナダのデメリット
カナダのデメリットですが、まず挙げられるのはとにかく寒い!!ということです。
もちろん地域差はありますが、冬はマイナス5度近くになり、加えて風も吹くため、体感はそれ以上に寒いです。
なめていると結構ひどい思いをするので、寒い地域に抵抗がある方はそれなりに注意が必要です。
海外留学先の決め方として、日本にはない気候の国に行ってそれを楽しむという選択肢もあります。
暖かいところがいい、逆に雪がガンガン降る国がいい、など、自分の留学のイメージでマッチする国をあらかじめ考えておくことが大切です。
徹底比較その④:イギリス
四天王の最後は、誰もがあこがれるヨーロッパの雄、イギリスです。
イギリスのメリット
イギリスのメリットは何と言っても、圧倒的に豊かな文化を体験できることです。
ヨーロッパに行ったことがない!という方で興味がある方は、一度は調べていただきたいのですが、本当に圧倒されます。
ヨーロッパは10カ国くらい行きましたが、私はロンドンが一番好きでした。誰もがおしゃれで、街並みも美しく、洗練された感じがします。
初めてロンドンを訪れた時は、冗談抜きで感動したのを今でも覚えています。
また、イギリスからはユーロスターという特急列車でフランス・パリやベルギー・ブリュッセルなどの都市へのアクセスが可能です。しかも、東京-大阪間の新幹線みたいなノリでいけちゃいます。
このように、イギリス国内だけでない広がりがあるのも、ヨーロッパに留学することの大きなメリットになります。
また、イギリスは英語の母国であり、イギリス人は彼らの英語に誇りを持っています。
発音も日本人の英語に近く、習得もアメリカ英語ほど難しくはありません。
もう一つ、イギリスのメリットを挙げるならば、多くのスポーツがイギリス発祥で、スポーツ好きには最高の環境だということです。
有名なところで言うと、サッカーやラグビーなど・・・
サッカーはマンチェスターまで観に行きましたが、日本とは違う本場の雰囲気はすごいです。
イギリスのデメリット
イギリスのデメリットですが、まずは物価が高い都市があることです。
特にロンドンは東京よりも物価が高く、食事一つとっても結構な金額がかかります。
しかも、イギリス人の普段の食事はパンにハムとチーズを挟んだだけ、や果物など、質素な場合もあります。
もちろん自分の所持金と相談にはなりますが、食事にこだわりがある方にはオススメはできません。
また、家賃がかなり高いため、アメリカと同様にシェアハウスなどに住むのが一般的です。人と暮らすのが苦手、という方はイギリスの中でも費用が安い地方都市を考えてみてもいいでしょう。
また、よく知られたことですが、雨が多いのが難点です。
霧や小雨が多いのですが、すっきり晴れることが少ないので、そういった天候を気にされる方は少し考えた方が良いかもしれません。
イギリスはもワーキングホリデーの提携国の一つですが、年に2回の抽選があり、落選の可能性が大いにあります。
そのため、オーストラリアやカナダのように、働くことまで想定するのが難しいのも、一つの難点ではあります。
主要4カ国をまとめて比較すると・・・
ここまで挙げた国々を全て並べてみると、大まかな傾向が見えてきます。
オーストラリア&カナダ
→自然が好き、ワーキングホリデーなどで長期的な滞在も視野に入れていきたい
イギリス
→ヨーロッパの文化に興味がある、とにかくおしゃれなところに留学したい
アメリカ
→最先端のクールな文化を体験したい、グローバルな環境で英語に没頭したい
だいたいはこんなところですが、自分の求める留学先像と照らし合わせると共に、先ほどご紹介した各国のデメリットにも目を向けてみてください。
意外と、現実的な部分では暮らし始めてから苦労することが多いです。
留学先の検討の中で、ここだけは譲れない、こんな環境だけは耐えられない!というものがあったら必ず考慮するようにしましょう。
その他の国こそ、もっとよく調べてみてほしい!!!
さて、実はこの記事の本題はここなのですが、今挙げた4カ国はメジャーな留学先であり、誰もが思いついて考えるところです。
しかしながら、留学先の選択肢にはここに含まれない多くの国があることを知っておいてほしいです。
当ブログで特に力を入れて紹介しているのですが、英語力の向上が目的で、費用を抑えながら留学するのであれば、これら以外の国も非常に有力な候補になります。
特に今流行りのフィリピンは、マンツーマン授業で徹底的に英語力を鍛えることができます。
また、東南アジアの途上国で暮らすことは、先進国だけでは得られない経験があります。
私がフィリピンの語学学校で勤務していた時には、フィリピンで受けたカルチャーショックにより、大きく人生が変わった方が何人もいました。
その他の国で英語学習に適している国でいうと、スリランカ、ドバイ、フィジー、マカオ、ネパールなどの国々も検討していただきたいところです。
(国名に各国の留学についての記事のリンクを付けていますので、興味のある国があったら見てみてください)
ただ英語を学び、なんとなく憧れている国に行ってみる、だけでなく、自分の知らない世界を見るという意味ではこういった国々も素晴らしい選択肢です。
また、これらの国々は短期間で気軽に行けるのも特徴です。
英語留学の手始めに、こういった国で基礎を身につけ、自分が本当に行きたい国、やりたいことの準備をされる方も多いです。
まとめ
留学先の主要国について、メリットデメリットをまとめましたが、その他の留学先の情報についても随時更新予定です。
ヨーロッパ方面の新たな留学先についても今後更新予定ですので、ぜひ「ニッチな留学」にも目を向け、グローバルな感覚を養ってみてください。