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子供好き必見!AuPair(オペア)留学で海外滞在を叶える


こんにちは。

当ブログでは、WWOOFやWorkAwayなど、ワーホリ以外の海外滞在の方法について解説をしてきました。

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今回は、まだまだ日本人には知られていない「Au Pair(オペア)」について解説していきます。

Au Pair(オペア)とは?

そもそもAu Pairって?というところからですが、

Au Pair(オペア)とは、家族と共に生活しながら、家庭の子供の世話や家事を行う海外滞在制度です。
これらの仕事を行ってもらう代わりに、ファミリーが食費や滞在費を負担する形をとっています。

日本ではほとんど聞きなれない単語ですが、ベビーシッターを雇う家庭が多いヨーロッパなどでは、数十年前から行われており、広く知られている制度です。

滞在する国によってルールは異なりますが、小さい子供の世話を親の不在時に行うため、保育の経験があることや、家事がきちんと行えるなど、信頼できる人が応募できます。

欧米諸国では女性も専業主婦ではなく働いている割合が日本より高く、子供の世話をする人を必要とする家庭が多いため、海外に滞在したい外国人と、これらの家庭を結び付けた素晴らしい制度ですね。

オペアの概要

では、具体的にはどんな国でどんなことをするのがオペアなのでしょうか?

もう少し詳しく見ていきましょう。

オペアで滞在できる国

オペアは現在、確認できるだけでも20以上の国と地域で行われています。

メインとなるのはアメリカとヨーロッパで、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ベルギー、オランダ、などの主要国はもちろん、オーストリア、アイルランド、アイスランド、スイスなどや、北欧のフィンランド、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンでも可能です。

また、ニュージーランド、オーストラリア、カナダ等のワーキングホリデーに人気の国々でも行うことができます。

オペア留学はどんなことをするの?

前述のように、オペアは基本的に子供の世話と家事を行うのがメインになります。
滞在期間は1年間が一般的ですが、国によっては半年でもOKなど、ルールが細かく変わってきます。

また、家庭によって大きく変わりますが、週に2日程度の休日と、週5,000円〜40,000円程度のお小遣いをもらうことができます。

食事や滞在費、生活費は基本的に家庭で出してもらえるので、海外に滞在したいけど金銭面が気になる方や、子供が好きで保育関係の仕事を海外で探している方などは、ワーキングホリデーと共に検討したい滞在方法ですね。

オペア留学のルール・制限について

このように柔軟な滞在ができるオペアですが、国によって応募のルールが決められています。

特に注意が必要な点が年齢制限のルールです。

こちらも国によっては設けていない場合もありますが、ワーキングホリデーと同じように18歳から30歳ぐらいまで、という制限を設けている国が多くなっています。

最新情報は各国に要確認ですが、現在分かっている年齢制限についてまとめました。(AuPairWorldより引用)

年齢の制限
アメリカ 18歳〜26歳
オーストラリア 18歳〜30歳
オーストリア 18歳〜27歳
ベルギー 18歳〜25歳
カナダ 18歳〜30歳
デンマーク 18歳〜29歳
フィンランド 17歳〜30歳
フランス 18歳〜30歳
ドイツ 18歳〜26歳
アイスランド 18歳〜25歳
アイルランド 18歳〜30歳
イタリア 18歳〜30歳
ルクセンブルク 18歳〜30歳
オランダ 18歳〜30歳
ニュージーランド 18歳〜30歳
ノルウェー 18歳〜29歳
スペイン 18歳〜30歳
スウェーデン 17歳〜30歳
スイス 18歳〜25歳
イギリス 18歳〜30歳

なお、このサイトを見ると分かるとおり、年齢制限以外にも運転免許や保育関係の業務経験などを条件にしている場合があります。

また、オペアでの渡航のために取得するビザも、国によって異なってくるため注意が必要です。

オペア留学の進め方は?

それでは、オペアの仕組みが分かったところで、実際に留学を実現させるための手順についてみていきましょう。

行きたい場所について確認

まずは、自分がオペアで行きたい国について調べましょう。

先ほど紹介したAuPairWorldのサイトから自分の行きたい国を見つけて、応募要項を確認します。

渡航先については、各家庭の両親はもちろん、世話をする子供ともその国の言語でコミュニケーションを取る必要があることを頭に入れて探していきましょう。
(乳児であれば別ですが、兄弟がいれば同じことです)

今回は例として、オランダへのオペアで見ていきます。

オランダは以下の制限が設けられています。

・18歳〜30歳であること

・未婚で子供がいないこと

・オペアでのオランダ渡航が初めてであること

ちなみに上記の要件は他の国々と比べると楽な方で、応募のハードルは低めだと思います。

この要件に合致していれば、応募へのステップに移ります。

応募方法について

では続いて、行き先の国への渡航の応募についてです。

受け入れ先を探す

実際に応募する際は、まずは受け入れ先ファミリーを探すことから始まります。

AupairWorldでは、ファミリー検索画面で詳細条件を入力すると、条件に合致したファミリーが表示されます。

ファミリーについての情報もそこに掲載されていますので、よく確認した上で応募しましょう。
なお、先方の条件に合っていない場合は返信がないこともあります。
海外での住居探しもそうですが、インターネット上のマッチングは互いの先入観で決まってしまうことも多いので、うまくいかない場合は切り替えて次のファミリーにコンタクトしてみましょう。

なお、応募の時点で本人確認書類としてパスポートが必要になりますので、持っていない場合はすぐにパスポートを取得しましょう。

ファミリーによって、喫煙や運転免許の有無の確認やどんな仕事をするのかなどの条件面のすり合わせも必要ですので、時間には余裕を持って話を進めましょう。

現地居住関係の手続きを行う

無事に受け入れ先と条件面で合意できたら、ビザや現地での居住関係の手続きに入ります。

オランダでは、オペアの受け入れにあたって現地の代行会社を介してこれらの手続きを行うことになっていますので、ファミリーに必ず相談するようにします。

オランダでは、日本人の渡航の場合はVVR(Residence Permit Regular)を取得することになるようですが、詳細については代行会社から都度連絡があるはずなので、指定された書類の提出を漏れなく行いましょう。

現地到着後について

現地に着いたら、国によってはビザの有効化手続きなどが必要になります。

このあたりも代行会社かファミリーから指示があるはずなので、その通りに行います。
オランダの場合は、現地での手続き時に戸籍謄本の英訳版が必要です。これは日本語のものを日本で取得後、翻訳を行って、外務省で「アポスティーユ」と呼ばれる認証取得が必要になるなど、意外に時間がかかるものです。

書類の準備は常に余裕を持って進めましょう。

日本にあるオペア留学エージェントについて

ここまで、オペア留学の進め方について見てきましたが、イメージは湧きましたか?

通常の語学留学と異なり、受け入れ先のファミリーや代行会社とのやり取りに自信がなかったり、確実に進めたい場合には、日本のエージェントを使って応募するのも一つの手です。

日本のエージェントではファミリーのマッチングから支援してくれるので、なかなか希望する条件のファミリーを見つけられなかった場合も相談してみるといいでしょう。

参考までに、日本のエージェントをいくつか挙げておきます。

・日本オーペア情報センター
http://www.worldaupairinjapan.net

・Au Pair Japanese Connection
https://aupairjapanese.com

・オペアAIJ
https://aupairaij.com

・Intrax
https://www.intraxjp.com

まとめ

オペア留学、いかがだったでしょうか。

外国で子供の世話をすることは決して簡単なことではなく、ファミリーにとっては大事な命を預ける相手になることです。

実際、大変神経を使う仕事内容であるため、コミュニケーションの部分やプライベートの時間の取り方について現地到着後に悩む方も多くいらっしゃいます。

しかし、だからこそ、オペア留学を成功させた時には、通常のホームステイとは違った大きな達成感が得られることでしょう。

保育関係の仕事でステップアップを目指す方、海外の児童教育について学ぶ方にはぜひ検討してもらいたい留学です。