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トルコ・MBA留学。トルコでビジネスを学ぶ〜ニッチな海外留学⑳〜


こんにちは。

近年はMBA留学が世界的に盛んになり、世界中の様々な大学においてMBAコースが設立されています。

MBAを修了していることは、ビジネスの全体的な知識を持つことの指標になり、難関大学のMBAはそれだけでステータスになる時代になりました。

それによって、これまで留学先としてメジャーではなかった国への留学もたくさん選択肢が出てきました。

今回はそんな中でも、まだなじみのあまりない、トルコのMBA留学についてご紹介します。

トルコに留学する意味も含め、徹底的に解説していきます!!

 

MBA留学について

トルコへのMBA留学の前に、前提としてMBA留学について少しお話ししたいと思います。
これはトルコへの留学の理由に繋がってくる部分です。

そもそも、MBAを学ぶのになぜ海外の大学を選ぶのか、という話からです。

現在は日本でも、数々の教育機関がMBAコースを開講しており、中には世界的にも高い評価を得ているものが多くあります。
また、パートタイムのMBAであれば、仕事後に夜間に授業を受けるなど、自分のスケジュールに合わせて対応が可能です。

その一方、海外でのMBA留学については、費用が非常に高かったり、休職または退職を余儀なくされる場合が多いです。

また、英語で学問に挑戦することは本当に大変なことです。
私も一時期、マーケティングを英語で学ぶ機会がありましたが、内容の理解度は正直なところ良くて5割程度な気がしました。

では、MBA留学の意味ですが、

①英語力が飛躍的に上がる(やらざるを得ないから)
②海外にコネクションができる
③英語のビジネス環境への適応が急速に進む

この3点に共通することとして、海外でビジネスを行う準備が整うということです。
海外での就職、起業を考えた場合、日本でのMBA取得よりも海外の方が圧倒的に有利です。

就職先を見つける、ビジネスパートナーを見つける、投資家やビジネスチャンスを見つけるといった、学校で学んでいくこと以外にもメリットは多くあります。

これらは単に海外に滞在しているだけでなく、ビジネスのプロとして学ぶことで得られるものですので、大きなアドバンテージになると言えます。

 

なぜトルコなのか?

それでは、数多くあるMBAの選択肢の中で、なぜトルコなのでしょうか。トルコのMBAを選ぶべき理由があります。

①費用が格段に安い

まず言えるのは、欧米の有名大学に比べて費用が圧倒的に安いということです。

MBAの世界ランキングで上位50校に入る有名校のほぼ全て、2年間の学費のみで1,000万から1,500万程度かかります。

当然入学も簡単ではありませんが、こんな金額に加えて家賃が数十万円の大都市に住むなんて、想像しただけでぞっとします。

一方のトルコでは、2年で10,000USDから18,000USDが相場ですから、普通の稼ぎの人が真剣にビジネスをしたい!と思っても入学が可能な領域にあると思います。

②トルコでキャリアを積めること

次に、トルコという国の地理的な優位さが挙げられます。

近年はアメリカやヨーロッパの主要国での就職以外にも、発展中の国で働く人が増えてきています。

これはシンプルにビジネスチャンスが増えているからです。

トルコはアフリカ、中東、ヨーロッパの中間にあり、特にマイナー国でのビジネスを考えている人には、その後のキャリアを検討しやすいという利点があります。

集まってくる生徒からも情報収集がしやすく、その後のキャリア次第ではトルコが圧倒的な選択肢になることは確かです。

③トルコでキャリアを積んだ人材としての価値

もう一つ言えるのが、トルコでビジネスを学ぶ日本人に希少価値があるということです。

これはトルコに限りませんが、費用が高いためアメリカの無名大学のMBAに進学するよりは、マイナーな国でキャリアを積んだ方が、その人にしかできない仕事の幅が広いのは間違いありません。

自分のその後のキャリアの中で、特定の国で働きたい!というこだわりがある方は別ですが、日本人が少ない国に行くことは自分に付加価値を与えることになりますので、ぜひ検討すべきでしょう。

 

トルコでのMBAコース入学の方法

トルコの大学、ビジネススクールでMBAコースに入学するのはどのぐらい難しいのか、気になるところですよね。

そもそもMBAコースへの応募においては、GMATと呼ばれる一般テスト(全て英語)のスコア提出が一般的です。
これは英語だけでなく数学などの教養を試すテストであり、早期の対策が不可欠です。

それに加え、英語力についてのテスト(TOEFL、IELTS等)のスコアが求められます。
また、推薦状の提出を求められる場合も多いです。

それではトルコの場合を見ていきましょう。

例えば、アンカラにあるBlikent UniversityのMBAでは、GMATの平均スコアは610点、入学に必要な英語力はIELTSで6.5(全項目において5.5以上)、TOEFLであれば87点以上が必要です。
また、2通の推薦状および2つのエッセイの提出が求められています。

参考までに、2019/2020シーズンのエッセイのトピックを紹介します。

• Drones are good or bad on SMEs?
• An ‘Income Tax’ on robots does good or harm?
• Developments in AI are increasing or decreasing the impact of HRM?
• Businesses should avoid or embrace operations in Fragile Economies?
• Big Data Analytics: Friend or foe of CRM?

この中から2つを選んで書きます。

私自身もフランスのビジネススクールを受験した経験があり、今後、ヨーロッパのMBAおよびマスターコースの入学試験についても記事を書いていこうと思ってます。

ひとまず言えるのは、募集要項に関してヨーロッパよりも楽、とは言えないということです。

その反面、誰でも受け入れているわけではないからこそ、生徒の質は保証されています。これは確実に言えることです。

トルコのその他のMBAコースについても、同様レベルの提出事項が求められているようです。

まとめ

トルコの高等教育、主にMBAについてまとめましたが、MBAと同様にビジネスの修士コースもトルコは非常に充実しています。

ヨーロッパに固執せず、途上国でもビジネスをしていきたい、アフリカや中東の開発に興味がある、という方にとってはトルコはこれ以上ないほど魅力的な場所だと思います。