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【必見】留学しても、英語ができるようにはならないのか?


こんにちは。

以前、フィリピン・セブの語学学校でスタッフとして働いていた中で、英語学習についての問い合わせを生徒さんからよく頂きした。

一番多いのが、「本当に英語力が伸びるのか不安」というお話です。

また、他の語学学校のブログでも、ちらほらと意見を見かけますので、今回は「留学で英語ができるようになるのか?」という問いに真剣に答えてみようと思います。

そもそも、「英語ができる」って何なのか

まず考えたいのが、「英語ができる」とか、「英語力がある」というのは何なのか、ということです。

これが明らかにならないと、留学が英語力の向上に有効なのかも語れません。

「英語ができる」というのは、英語を用いてコミュニケーションができるということです。

英語のコミュニケーションはReading、Writing、Listening、Speakingの4つの要素から成り立っています。
これら全ての能力の向上が、すなわち「英語力の向上」と言うことになります。

「読める」「聞ける」「書ける」「話せる」が大事だと言うことを頭に入れて、次に進みましょう。

日本人はなぜ英語ができないのか

では、私たち日本人はなぜ英語ができないと感じるのでしょうか。

私が勤めていた語学学校には中国、ベトナム、台湾等のアジア各国から生徒が来ていましたが、この生徒と比べて日本人の生徒が劣っているのは「書く」「話す」力です。

その反面「読む」力は、どうした?ってくらい高いです。なぜそんなに読めるのに喋れないんだとよく話題になります。

「聞く」力については他の国とだいたい同じくらいです。個人差も含めると、国によっての差は感じません。

ということは、日本人にとっては「書く」「話す」力の向上が「英語ができる」に繋がってきそうな気がしませんか。

「留学は英語力の向上につながらない」説を考える

ここまでで、私たち日本人にとっての「英語力の向上」とは何か、見えてきました。
では、ちまたで噂になる「留学って意味なくない?」という意見について考えていきます。

実際に留学に来ていた人たちに聞いてみると、当初持っていた不安として3つの説に分かれました。

①勉強に集中できていない、日本人が多く英語環境が足りない

②自分が思う「英語ができる」と留学のズレ

③会話メインの授業の限界

では、一つずつ見てみましょう。

①勉強に集中できていない、日本人が多く英語環境が足りない

正直、この説についてはあまり語る意味がないかなと思っています。

環境については、特に語学学校は学校次第です。本気で英語力を伸ばしたいなら、遊びがメインの生徒が多い学校を避けるなどの方法があります。

日本人が多かろうと、外国人が少しでも混じっていれば英語で話しますよね?(そうではない人も結構いますが)
日本人だけで固まってしまう・・・という人は留学に向いてないので、行くのをやめたほうがいいと思います。

大金払ってるのに自分でやれることをやろうとしないのは、ちょっとお門違いな気がしますね。

これが理由で英語が伸びないことを心配している方は、やるしかないと思って悩むのをやめましょう。

留学先ではみんなオープンですし、最初から友達がいる人なんてほとんどいません。片言だろうとなんだろうと英語使ってください。
英語は使わない限り絶対に向上しません
もしできるようになるなら、Readingを日本でやりまくったあなたは既にスラスラ話せるはずです。

一緒にいる人は自分で選べますので、留学生活を最大限良いものにするために、努力をしましょう。

②自分が思う「英語ができる」と留学のズレ

実は最もやっかいなのがこれです

自分が思い描いている「英語ができる」像と留学先の授業内容のズレが、「英語力が上がらない」と思う原因です。

以前、TOEIC対策コースを受講していながら、「会話力が全然上がらない、喋れるようになっている気がしない」と言っていた生徒さんが自習メインの他の語学学校に転校されました。

流暢に話せるようになりたいのに、なんでReadingとListeningのテスト対策をやってるんだ?という感じでした。

留学すれば無条件で全ての技能が上がる、もしくは学校側がそのようなカリキュラムを用意している、と思っている方が結構いますが、これは非常に危険な考え方です。

あらかじめ、自分はどのような力をつけたいのか?(会話力?ライティングスキル?読む力?聞く力?)を明確にする必要があります。その上で、学校のカリキュラムがその目標を達成できる内容になっているか確認しましょう。

英語は、適切な学習をすれば100%できるようになります。
これは誰であろうと頭が悪かろうと才能がなかろうとです。

ちなみに・・・TOEICと留学について

TOEICについてお伝えしておきたいことがあります。

はっきり言いますが、TOEICは基本的には自習で対策するものです。ReadingとListeningはいかに自分で単語を覚え、文法を理解し、聴きまくる&読みまくったか、というところに尽きます。

TOEIC対策授業を提供する学校側もどうかと思いますが(笑)、依然としてTOEICの点数を上げるために来る生徒さんが多いのも事実です。

留学先では、文法も英語で習うことになります。これは非効率的です。
時制や用法の細かなニュアンスは英語で説明されるより日本語で説明されたほうが絶対にわかりやすいです。
また、Readingは特に覚えた単語、フレーズの数×読んだ量で結果が出ます。このような学習を留学先でやるのであれば、問題の添削をお願いする程度でしょう。

Listeningに関してはある程度の向上が見込めます。特に英語での会話に慣れてない方はより効果があるかもしれません。

③会話メインの授業の限界

最後に挙げられるのが、留学先で主に行われる会話中心の授業の限界が、成長を妨げることです。
会話メインの授業とは、主にフィリピンなどで盛んなマンツーマン授業ですね。

英語学習は、インプット→アウトプットが基本です。何かを暗記する時と同じで、自分が学んだものを実際の会話で何度も試すことで、自分の表現になります。

日本語で考えると分かりやすいですが、誰も使わない新しい単語を使って喋っている人って、普通いないですよね?

例えば誰かが「エモい」と言っているのを何度か耳にして、その言葉を覚えて、自分も誰かと話すときに「エモい」と言う。これが言語習得の流れです。

一方、語学学校の会話中心の授業で実際に行うことは、

①指導によって正しい用法、関連する表現を習得(インプット)
②知っている表現のアウトプット、反復練習(アウトプット)
③文章を頭の中で瞬時に構成して、話す力をつける(アウトプット)

です。授業においてかける時間の比率もだいたいこれで3等分されるので、アウトプットが6割から7割近いとイメージしてください。(もちろん学校によって異なります)
ちなみに先ほど説明した「エモい」の習得は、上記の①→②の順をたどっています。

③は簡単に言えば、いろんなところで「エモい」を使いまくって、自分の気持ちを表現したい時に瞬時に「エモい!」と言えるようにすることです。

実はこの③に、会話学習の落とし穴について大きなヒントがありますので、詳しく解説していきましょう。

なぜ留学先で英語学習に行き詰まるのか

③は特に初級から中級の人に効果があり、自分が劇的に英語が話せるようになったと実感できる理由です。

初めは文章にならない単語の羅列から、徐々にスムーズに文章で話すことができるようなり、慣れてくるとその文章が長く複雑になっていきます。

しかし、一定のレベルを超えると、文章構成よりも発音の正確性、難解で複雑な表現に適応することの壁にぶつかります。

豊富な表現を蓄え、発音等の反復練習をしなければ次のステップには上がれないのです。要するに、インプットの時間です。

先ほどお話ししたように、インプット→アウトプットの流れに沿うと、アウトプットがインプットの容量の限界に達してしまうのが停滞の原因です。

ただし、これは英語で話すことにある程度慣れた中級者〜上級者の話です。

流れを簡単な図にまとめました。

会話中心の授業は、アウトプットがメインになるため、インプットが100の状態でアウトプットを100まで進めてしまうと、英語力の伸びに限界が来ます。この場合、表現を持っていないため、アウトプットを120まで進めることは不可能です。

これが、会話中心の授業の限界です。
こうなったら、インプットを進めていくしかありません。

授業のない時間に黙々と自習です。単語や表現を徹底的に覚えなければいけません。

また、日々の授業の中で先生から使える表現を盗み、自分のものにすることがとても大切です。自然な表現を蓄えることで、英語ができると実感できるますし、日本ではなく海外で英語を学ぶ意味に直結します。

結論:留学で英語ができるようになるのか?

様々な側面から、留学しても「英語ができるようにならない」と感じる理由について見てきましたが、結論に移りたいと思います。

結局、日本人に足りない「話す力」を伸ばせるという意味においては、留学は絶大な効果を発揮します。

留学は英語話者との接点を増やし、英語を実戦で使う機会をもたらすため、英語力の向上に大きな意味をもたらすでしょう。
特に、一般的にアウトプットが足りないせいで英語が話せない日本人は、留学で一番大きな恩恵を受けられる気がします。

ただし、自分が思う「英語ができる」とは一体何なのか、留学に行く前に改めて整理する必要があります。
それがインプットに関わるもの(試験対策等)であれば、留学先でもある程度の自習が必要になりますし、アウトプットをするにしても、インプット不足に陥らないように常に注意しなければいけません。

また、TOEIC等の試験は、自分の英語力の変化を測るものさしになりますが、あくまでReadingとListeningであることを忘れないでください。

会話の力は自分で変化に気付きにくく、モチベーションを保つのが難しいものですが、言語は使っていれば上達しますし、使わなければ腐敗していきます

留学先では常に英語を使うことを意識し、難しい内容でもとにかく挑戦することが一番重要です。失敗して修正してもらえば覚えますが、使わなければ正解かどうかも分かりません。

会話力は特に、どれだけ「自分の人生の中で使い込まれた表現」を蓄積させられるかが勝負です。

結論、早く留学に行って英語を話せるようになりましょう!