こんにちは。
今回は、ビジネススクールを受験する方が意外と知らないTOEICでの受験について解説していきます。
IELTSやTOEFLの点数が目標にどうしても届かない方、準備にそんなに時間をかけられないという方も、海外のビジネススクールに通うことをあきらめないでください!
その夢は実は簡単に叶えられるんです。
もくじ
海外のビジネススクールの選び方
まずは前提としてですが、海外のビジネススクールというと、アメリカやイギリスの超有名スクールに数千万円の費用をかけて・・・というイメージがある方がいます。
また、ネイティブ並の英語力でバリバリ勉強するというイメージがあったりもします。
しかしながら、現在では日本人だけでなく多くの国の人が他国のビジネススクールを受験し、留学をする時代です。
このような環境において言えるのは、お金や英語力がずば抜けてなくとも、ビジネスの勉強をする環境はいくらでもある。ということです。
ビジネススクールというと、MBA(Master of Business Administration)が一般的なイメージですが、MBAはあくまで包括的なビジネスについて学ぶものであり、MBA以外でもビジネススクールの留学は多岐に渡ります。
この辺りについては以前書いている記事を参考にしていただければと思います。
今回お伝えしていくTOEICでの受験についても、上記で紹介しているようにMBAではなくMasterコースでの受験についての内容になります。
MBA一本にこだわる方は、楽をしようとせず英語学習に励んだ方がいいかもしれません。
ビジネススクールの募集要項の傾向
ここで述べる、「海外のビジネススクール」とは、一般的に考えられる欧米のビジネススクールを指します。
MBAではおおかた募集要項は同じで、IELTSやTOEFL等の英語力を証明するテストのスコア、GMATやGREのスコア、推薦状などが必要になってきます。
対して、Masterのコースでは学校ごとに応募に必要な書類が大きく異なります。
そしてこの傾向は、アメリカ&イギリスと、その他の欧米の学校の二つに大きく分けることができます。
アメリカとイギリスについては、IELTSもしくはTOEFLのスコア提出が基本になってきます。両国は世界的にも最上位のビジネススクールを多く抱え、ビジネススクールという”ビジネス”を牽引している国でもあります。また、MBAのコースが有名な学校が多く、受験形態についてもMBAを参考として同じ形をとっていることが非常に多いのが現状です。
しかしながら、その他の国のビジネススクールでは、TOEICのスコアによる英語力の証明が可能です。しかもこれは、日本人が主に受けているListening&Readingのスコアであり、Speaking&Writingは必要ない場合がほとんどです。
なぜ、TOEICでの受験が可能なのか
TOEICはもともと、ビジネスに必要な英語力を測るテストであることから、ビジネススクールへの入学時にTOEICが用いられているものと思われます。
また、基本的に欧米の人々は日本人と正反対でReadingよりもSpeakingが得意な場合が多く、英語力の差異を測るのにReadingに重きが置かれるのも、ある種当然の部分であると言えます。
ビジネススクールはほとんどが私立であり、生徒の確保ができなければ学校としての運営自体が危ういものになってしまいます。
TOEICは受験者数もそれなりに多く、特に欧米のビジネススクールを受けようとしているアジアの人たちのほとんどが一度はTOEICを受験しているはずです。
そういった経緯から、TOEICでの受験も認められている学校がたくさんありますが、これらの学校は一流校に比べて日本人の受験者がまだまだ圧倒的に少なく、情報が行き渡っていないことから、ここが大きな穴場になっているのです。
どんな学校がTOEICで受験できるのか
それでは、ここからは実際の受験について話を進めていきます。
TOEICで受験できるビジネススクールについてですが、前述の内容のおさらいも含めて、以下に注意してください。
・MBAは基本的にTOEICで受験できない
・アメリカ・イギリスはTOEICで受験できる学校が少ない
・大学院のアカデミックなコースでは受け付けていない場合が多い(文学、心理学等)
それでは上記を踏まえ、以前のマーケティング大学院のランキングと一緒に見ていきたいと思います。
(一度詳しく確認したい方はこちらをどうぞ)
https://nichexperience.com/uniramkings-marketing/
そしてこのランキングでいくと、最上位10校の中でも4校はTOEICでのスコア提出を受け付けています。(ただしGMATかGREのスコアは必須)
結論から言うと、Masterのコースで受験する場合は、余程特定の学校に絞っていない限りは一流校でもTOEICの受験が可能ということになります。
もう少し下のランキングの学校だと、GMAT等のスコアもなしで受験が可能になるため、TOEICで850点以上のスコアがある人は、実質は受験対策が必要ないことになります。
これは、社会人で働きながら受験の準備をしたいという方にとってはとてつもなく大きな利点になるでしょう。
その他の専攻についても、各校のホームページにてRequirementを確認すると、TOEICで受けられる学校がたくさん出てきます。
TOEIC受験はどんなメリット、デメリットがある?
TOEICでの受験は、IELTSやTOEFLに難を感じている人たちにとっては願ってもない朗報になるはずですが、これがどんなものなのかについて少し触れておきます。
TOEIC受験のメリットについて
まず、メリットの部分ですが、TOEIC受験の場合は要求されるスコアが比較的低いことが大きな利点になります。
だいたい、どの学校も800点前後あれば受験が可能になりますが、リーディングとリスニングが得意な日本人にとっては、このスコアを取ることはそれほど難しくありません。
逆に、スピーキングやライティングを含むIELTSやTOEFLで同レベルのスコアというと、例えばIELTSでは6.0もしくは6.5あたりになります。
これは日本人にとって、TOEICで800点を取るよりはるかに学習時間を必要とするスコアであり、これで諦めてしまっていた人に大きな希望となるはずです。
また、TOEICは他の試験と比べて受験料が格段に安いのも特徴です。5,000円程度で受けられるため、20,000円以上の費用がかかるIELTSやTOEFLよりも気軽に挑戦でき、進学の準備もぐっと楽になります。
TOEIC受験のデメリットについて
逆にデメリットの部分ですが、必要とされる英語力が低い分、入学は簡単になっても入学後が大変になります。
それは受かってから考えることだろ、と言われればそれまでですが、TOEICだけを勉強してきた人と、IELTSやTOEFL等でアカデミックな英語の読み書き、スピーチのトレーニングをした人ととでは歴然の差があります。
私自身も、IELTSの対策をし始めた頃から急に英語力の伸びを実感しました。これらのテストは必須になっているだけあって、正確に英語で意思の疎通を図ったり、高いレベルで英語を使うのに必要な力を効果的に付ける練習にもなります。
IELTS等の試験対策は、例えばリーディングの文章の難易度がTOEICの何倍も高かったりと、結果的には基本的な英語リョキの底上げとTOEICの点数への効果が大きく期待できるものですので、TOEICで受験をする場合でも他の試験対策を継続することを強くオススメします。
まとめ
TOEICでのビジネススクールの受験についてまとめましたが、いかがだったでしょうか。
今回はマーケティング分野についてのランキングで実際の例を紹介しましたが、その他の分野でも同様にTOEICで受験できる学校はたくさんあります。
気になる方は一度各学校のホームページで確認し、自分の持ち時間も含めて最善の学校選びができるようにしてみてください。
なお、マーケティングのMaster専攻でお悩みの方はこちらも参考になるかもしれません。