近年は、海外留学や海外就職が一般的になってきており、多くの日本人が海外に渡って活躍しています。
海外で働く方の中には、NPOやボランティア団体の一員として途上国の支援を行う方も大変多くなっています。
中でも、カンボジアは貧富の差が激しく、政治的混乱があった背景を持つ国であるため、ボランティア等の活動が盛んに行われていますね。
今回はそんなカンボジアに渡り、カンボジアでキャリアを積む方右方について徹底的に解説いたします!
もくじ
カンボジアはどんな国?
それではまず、カンボジアとはどんな国なのか簡単に紹介します。
カンボジアは東南アジアのベトナムとタイに挟まれた比較的大きな国です。
その他の基本情報です。
首都:プノンペン
公用語:クメール語
気候:平均気温は27度(プノンペン)、5月〜10月が雨季、11月から4月が乾季
宗教:国民の9割が仏教徒
カンボジアについて知るべきことがある
カンボジアは、周辺の東南アジア諸国とは異なる歴史的背景を持つため、ボランティア等の支援活動が盛んに行われています。
その最たるものが、ポル・ポト政権時の極度の共産化政策及び大量虐殺です。
ポル・ポトは1973年に首相に就任してから、自給自足の国家を目指して国の生産体系を農業中心に戻し、カンボジアの近代化に終止符を打ちました。
この間、ほとんどの国家事業が人の手で行われ、学校や銀行などの施設は閉鎖されました。また、政策に反対する力を無くすため、学者や僧侶などの人々から虐殺されていきました。
最終的には恋愛や結婚の禁止、読書や学問に取り組もうとする人はおろか、メガネをかけている、などの不当な理由によって多くの人々が殺害され、その犠牲者の数は100万人にものぼると言われています。
このような背景から、現在も周辺国家に比べて技術面や政治面で大きな遅れをとっている部分があります。そのため、日本からもたくさんのボランティアが訪れるわけです。
私たちはカンボジアで何ができるのか
ここまでカンボジアの基本的な紹介、現在に至るまでの歴史的背景について紹介してきました。
続いて、私たちがカンボジアでできることについて、具体例を含めて紹介していきます。
ボランティア・インターン
カンボジアでは今でも日本人による支援を必要としています。
やはり、カンボジアに行くならボランティアを行うのが一番ポピュラーな選択肢になるかと思います。
ただ、カンボジアへの渡航プランにはスタディーツアーのように超短期のものが結構多いです。
途上国への渡航経験が全くなく、とにかく途上国の状況を知りたい!という方はそのような形で、どちらかというと観光のようにカンボジアについて知る機会を作るのもいいでしょう。
しかしながら、途上国支援というのは1週間以内で完結させることは難しいでしょう。
ただ子どもと触れ合うことが支援につながるとは言いづらいですし、ボランティアの本質としては成果を出したいところです。
本気で支援活動に従事し、自らの経験としたいのであれば、1ヶ月以上の長期の渡航も考えてみてはいかがでしょうか。
以下、カンボジアでのボランティア・インターンを募集しているサイトです。
activo
https://activo.jp/cambodia
また、日本人オーナーが所有するサッカーチーム、Ankor Tiger FCでもインターンを募集しています。
アンコール・タイガーFC公式サイト-インターンシップ
https://angkor-tiger.com/ja/intern
カンボジアの文化の発展につながる活動も、貧困層の支援だけでなく非常に大切なことです。
一番大事なのは、カンボジアの発展に自分がどのように貢献できるか、ですね。
カンボジアでの就職
海外で就職することは簡単ではない、と思われがちですが、皆さんが思っているほどハードルは高くありません。
みんな調べないから意外と知らないだけで、カンボジアも含めて求人は多くあります。
疑っている方はとりあえず求人を見てみてください。
カモメアジア転職
https://kamome.asia/cambodia/
CDL HR
https://www.cdl-consultant.com
カンボジアの給与はだいたい月に10万円〜15万円といったところでしょうか。
しかしこれは日系企業か、現地企業かという部分でも大きく変わってきます。
日系企業は給料はいいですが、日本人比率が高い場合も多く、働き方も日本の職場に近い場合があります。
日本の就業風土が合わないから海外で働きたい!という方は、企業選びに慎重になった方が良いかもしれません。
反対に、現地企業は給料が安いけれども、働き方はローカライズされていてのんびりしており、現地の人と働く楽しみとともに大変さを味わうのが特徴です。
また、英語または現地語でのコミュニケーションが必須になりますので、それなりの準備が必要になります。
また、仕事の獲得にはインターンを利用するのも一つの方法です。
カンボジアで募集しているインターンに応募し、カンボジアでの生活や仕事に慣れてから、その実績を基に仕事を探す方がスムーズな場合があります。
自分の理想の働き方や準備期間に合わせて、どのような会社を選ぶか改めて検討してみましょう。
最後に
カンボジアでのインターン、就労について解説しましたが、いかがだったでしょうか。
途上国の人は先進国である日本人に優しく、物価も安くて生活しやすいなどメリットが非常に多いですが、正直なところ、それに甘えてだらだらと過ごしてしまう人もたくさんいます。
特にボランティア活動などに取り組む人は、自分がどんな目標を持ち、どんな形でどれだけ貢献したいのかを明確にして、有意義な時間を過ごせるようにしましょう。