こんにちは。
早速ですがあなたは、パラオという国をご存知ですか?
海に囲まれた楽園のようなリゾート、というイメージが強いかと思います。
また、親日国としての非常に有名ですね。
そんなパラオに魅了され、一度は留学、移住してみたいという方がいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そんなパラオについて、私たち日本人の様々な滞在の可能性をとことん調べてみました。
もくじ
パラオとは?
パラオは、オセアニア地域に位置する小さな島国です。
面積は459㎢で、実はグアムよりも小さいんです。
地図で見ると少しわかりにくいですが、フィリピンとインドネシアの中間あたりに位置しています。
パラオの基本情報
以下、パラオの簡単な基本情報です。
正式名称:パラオ共和国
首都:マルキョク
最大都市:コロール
公用語:パラオ語、英語
通貨:USD(アメリカドル)
パラオの気候は熱帯で、他の東南アジア諸国とよく似ています。
平均気温は28度前後で、台風などが通過することは滅多にありませんが、雨季の7月〜10月ごろには強いスコールがあります。
パラオの歴史と日本
パラオは、第一次大戦の終戦時にドイツの植民地支配を終え、日本の委任統治領となりました。委任統治領とは、将来的な自治や独立を目的とした支援の役割を果たすものとされていた制度です。
それ以降1945年の第二次大戦終戦まで、長らく日本が委任統治を行なっていました。
日本の政策により、現地人にも日本語の教育が盛んに行われたため、今でも日本語を話すことができる人々が多くおり、パラオ国内のアンガウル州では、日本語が公用語となっています。
ちなみにこのアンガウル州は、日本国内以外で世界で唯一日本が公用語となっている地域です。
そう考えると、親近感がものすごく湧いてきますね。
パラオの教育、就業について
パラオという国について歴史も踏まえて解説しましたが、続いてはパラオで学ぶ、働くということについて、現在のパラオの状況をまとめました。
パラオの教育はどうなのか
パラオで留学をしてみたい!と思っている方も多いと思いますが、先にパラオの教育環境について見ていきたいと思います。
パラオでは小学校から高校までの12年間が義務教育とされていますが、高等教育にあたる大学は実はパラオには無く、短期大学のPalau Community Collegeが唯一の高等教育機関です。
留学のための語学学校に所属する先生は、例えばフィリピンなどでは基本的に大卒が必須要件となります。また、教育学部や心理学部などを専攻していることが望ましいと考えられています。(もちろん、看護や商業などの専攻を卒業して先生になる人もいます)
高等教育機関が他国に比べて発達していないパラオでは、語学学校の設立および高度な授業の提供が簡単ではありません。
それゆえに、外国人向けの語学学校というのはほぼ全く見つからないようです。
就業環境は?
それでは次に、パラオの就業環境について見ていきましょう。
パラオは、日本人のイメージどおり、観光大国であり、リゾートホテルやマリンアクティビティが主な商業資源になります。
その他、ココナッツ生産などの農業や、マグロ漁業などの漁業がメインで、後は公務員などが占めています。
このような状況から分かるとおり、東南アジアの巨大な都市であるバンコク、マニラ、ホーチミン、クアラルンプールなどと比べると全く異なる環境と言えるでしょう。
経済についてもアメリカからの支援に依存している部分があり、輸出なども盛んではありません。
仮に日本人がパラオで就業するとなると、日系のリゾートホテルの運営やツアーガイドなどが主な就職先となるでしょう。
パラオで日本人が滞在する
ここまで見てきて明らかなように、現時点でパラオに留学する、またはパラオで就職することは簡単なことではありません。
留学に関して言うと、今後この状況は変わっていく可能性が大いにあります。
留学市場は現在様々な国に広がりを見せており、パラオに語学学校ができるのもそう遠くはないでしょう。
豊かな自然環境や日本人に優しい国民性からすれば、パラオは絶好の留学先となりうるポテンシャルを秘めています。
ただし現状は、留学先として選べるのは短期大学のみになります。
パラオに思い切って移り、パラオで学びたい!という方は、短期大学への進学を考えても良いでしょう。以下、Palau Community CollegeのURLを掲載しているので気になる方はご覧ください。
PCC(Palau Community College)
http://pcc.palau.edu
同校への進学では、TOEFLなどの英語試験の結果提出が求められます。ただし、明確な基準点は設けていないようです。
また、パラオでの就職ですが、日本人の観光客が毎年多く訪れるため、日本語が話せる人材には一定の需要があります。
元々の募集数が少ないため、主要な求人サイトには掲載されないことが多いです。
気になるホテルや会社があったら、直接連絡してみるのが一番早いでしょう。
また、本気でパラオで就業経験がしたい場合は、無給インターンを願い出るのが一番です。
会社からすれば、日本語の話せる人材を無給で雇えるのですから、断る理由はないでしょう。
パラオのように求人がそもそも少ない国では、上記のように日本では想定していない就職活動が逆に有効です。
まとめ
ここまでパラオでの留学事情、就職事情について解説しましたが、今のところ、他国のように応募して留学、就職といった確実なルートは存在しないのが現状です。
しかし、このような状況こそ、他の日本人が経験できないことをやれる大チャンスですので、ぜひ果敢に自分から動いてみましょう!
本当にパラオが好きな人が少しでも多く、パラオに関われることを願っています。