ニッチな海外留学辞典 > ニッチな体験談 > フランスのビジネススクール、KEDGE Business Schoolについて徹底解説!
ニッチな体験談

フランスのビジネススクール、KEDGE Business Schoolについて徹底解説!


こんにちは。

私は2019年3月に、フランスにあるビジネススクール、KEDGE Business Schoolを受験しました。

結論から申し上げると、合格したものの進学を途中でやめました。

本記事では、KEDGEの受験を検討している方に、KEDGEはどんな学校なのか、この学校のメリットデメリット等をお伝えできればと思っています。

KEDGEはどんな学校なのか

KEDGE Business Schoolはフランスの高等教育期間、Bordeaux École de Managementとして1874年に生まれ、その後2013年にマルセイユのビジネススクールと合併してできたビジネススクールです。

基礎情報は公式サイトからどうぞ。
https://student.kedge.edu

KEDGEとして生まれ変わってからの歴史は意外に浅いですが、学術面では世界でもそれなりに認められています。

QSが2019年に発表した最新の大学院マーケティング専攻ランキングでは、KEDGEのMarketing and Brand Managementの専攻が世界23位にランクインしています。

新たな学部、専攻も毎年続々とできてきており、ここからフランス国内のみならず世界的に優秀なビジネススクールにさらに発展する予感があります。

本キャンパスはボルドーですが、マルセイユやパリ、中国など10近くものキャンパスがあり、学部や専攻によって通うキャンパスが変わってきます。
受験の際は、自分が希望する学部がどのキャンパスになるか事前のチェックが必要です。

KEDGEを選ぶメリット

このブログにたどり着いている方は、フランスの大学院についてある程度調べており、既にKEDGEのことをご存知の方だと思います。

もしそうでない場合は、以前私が書いている記事を参考にしていただき、フランスの大学院、とりわけ英語で開講されている学部を選ぶ理由について一度知っていただくとスムーズです。

英語でフランスの大学院を受験した話①〜フランスを選ぶ理由、学校選びについて〜こんにちは。 今回は、2019年9月入学に向けてフランスの大学院を受験し、合格したものの結局進学をやめた話を、シリーズでお伝えして...

それではこの前提の上で、KEDGEのメリットについて改めて見ていきます。

知名度と合格難易度のバランス

まず挙げられるのが、合格の難易度がそこまで高くないのに対し、学校自体の知名度が高いことです。
ただし、これは欧米での知名度に限定されます。

アメリカ、イギリス等の超有名大学院は、もちろん世界的な知名度も圧倒的ですが、その分入学の難易度も非常に高く、それなりに気合を入れて準備をしなければあっさり落ちます。

それに比べ、KEDGEだけではありませんが、フランスのビジネススクールは比較的難易度が低く、その割には欧米でも知名度が高く、転職活動等に有利に働く要素の一つとなります。

受験内容については以前の記事にも書いていますが、KEDGEはほとんどの学部がTOEICで受験可能です。必要な点数も800点前後と、海外大学院では考えられないような楽さです。

IELTSで6.0や6.5を取る苦しみを考えると、こんなんでいいのか?と思ってしまうほどですね。

学費がそんなに高くない

続いての利点は、学費がそこまで高くないということです。

KEDGEは、私が受験したArts and Creative Industries Managementでは19,500€(およそ250万円)でしたが、2月末までの受験で10%引き、大学や職歴等で受けられる奨学金も用意されており、MBA等と比べてもそこまで高くありません。

私は、15%の職歴による奨学金を受けられたため、早期割引と合わせて25%引きの14,625€(およそ190万円)になりました。
フランス国外からの学生の半数近くが奨学金を受けられるそうなので、実際の金額はだいたいこのぐらいになるでしょう。

また、このコースには1年で2回のスタディトリップ(南仏およびロンドン)の費用も含まれていますし、しょっちゅう課外活動で外に出るらしいので、費用的には他校と比べても結構お得だと思います。

特に、イギリスの大学院と比べると、年間で100万円近い差が出る場合もあるので、費用も重要な判断材料になるでしょう。

1年で修士を取れる

さて、さらなる利点ですが、KEDGEのコースでは日本の4年制の大学を卒業していれば、基本的にはMaster2のレベルから入学することができ、1年での修士号の取得が可能です。

KEDGEに入学するフランス人の学生は、フランスの大学が3年制であることから、Master1のコースに入学します。

日本の大学のシステム上、学士号を持つ人はこのMaster1を修了している扱いになるので、1年での卒業が可能になります。

ただしこれには多少条件があり、修士コースの1年目を省くにあたって、同コースの予備知識を既に備えている必要があります。

例えばマーケティングの学部を受験する場合には、大学でマーケティング又はそれに関連する学部を修了している、もしくは職歴の中でそれに関する経験をしていることが必要になります。

私は大学時代に文学部を修了していましたが、職歴の中で受験したコースに多少関連があったため、Master2からの入学が認められました。

このあたりは学校側の裁量で決まるため、一見関連がなさそうな場合でも、志望動機に無理やりこじつけてでも挑戦する価値はあると思います。

KEDGEを選ぶデメリット

それでは今度は反対に、KEDGEを選ぶデメリットについて見ていきたいと思います。

冒頭でも述べたように、私は実際入学はしていませんので、入学までの手続きの間で感じた、イヤなところなどをお伝えしていきます。

発展途上感が否めない

まず、KEDGEからはものすごく、発展途上であることを感じた点です。

私が受験した学部はパリにキャンパスがありましたが、パリキャンパスは移転直後で、同キャンパスの担当の人の連絡先もなければ、支払い用の口座もない、ということで、問い合わせはマルセイユやボルドーのキャンパスの窓口にたらい回される、支払い関係はどこに払えばいいのかもわからない・・・などの困難が非常に多かったです。

結構大事な契約書類についての質問も、なかなか返事が来なくて困りました。学部の担当者はあくまでカリキュラムなどについてしか答えてくれず、「この学校本当に大丈夫なのか?」と思った大きな要因です。

また、キャンパスの移転の話も、9月入学のため6月ごろからみんな住む場所を探しているのに、7月末に突然メールで「入学初日にはここに来てね」と言われ、そんな住所だったっけ・・・と思って調べたところ全く違う郊外に移っていた、という感じでした。

こういった適当さ加減はフランスだからといえばそれまでですが、受験したもう1校はそんなことはなかったので、注意が必要です。

キャンパスによって差がありすぎる

これは、パリキャンパスになったことからの苦情に近いものですが、ボルドーやマルセイユのキャンパスに比べてあまりに設備がお粗末すぎる、ということです。

図書館もない、勉強用のスペースも満足にないようなビジネスビルの一角のようなキャンパスで、本当にただ授業を受けて帰るだけ、という感じだったのが非常に不満でした。

もちろん学生用の寮もないので自分で部屋探しをします。

ビジネススクールなのでそんなに多くは期待していませんでしたが、年間250万円も払わせておいてこれはないだろ・・・という気がしました。

授業内容の説明が少なすぎる

これも大きなデメリットなのですが、授業内容についての詳細があまりにざっくりしすぎていて、この人たちどんな授業を受けているんだろう・・・という感覚が最後まで残っていました。

特に私が選んだ学部は、設立後数年ということもあり全く授業内容の情報がなく、HPに掲載されていた年間の簡単なカリキュラム説明以外何もありませんでした。

どのように授業を進めているのか、どんな内容の授業をしているのかも全く分からず、発信する気もないようだったので、前述したデメリットも含めて、コストパフォーマンスに大きな疑問がありました。

外国人学生の受け入れフォローが甘すぎる

最後のデメリットですが、契約書関係や送金についてのやりとりを担当と行う際のフォローがかなり適当で、何度もやり直しをしたり、事前の説明がほとんどなくかなり困惑しました。

他校では、これとこれはここにこういう形でいつまでに送ってください。送れていないとこうなります。などの説明がきちんとされていたため、なおさらKEDGEへの不信感は高まるばかりでした。

書類もフランス語のみのものもあったりと、英語のみのコースを謳う割には外国人の学生に優しくないな・・・というのが正直なところです。

入学してくる生徒も、6〜7割がフランス人であるのに加え、外国人でもフランスへの長期留学の経験が多かったりと、フランス語で流暢にコミュニケーションが取れないと、授業以外の部分で支障が出そうな雰囲気がものすごかったです。(これは入学してみなければ分からない部分もありますが)

最初に紹介した、発展途上感と繋がる部分でもありますが、まだまだ国際化の道のりの途中だな、という印象を強く受けました。

まとめ

KEDGE Business Schoolについてまとめましたが、いかがだったでしょうか。

基本情報はホームページから収集可能ですが、その他、受験や手続き関係に関する疑問があれば問い合わせフォームよりいただければ回答いたします。

デメリットも多く書きましたが、フランス国内ではそれなりに評価が高いビジネススクールですので、興味があれば思い切って受験してみるのも一つの手です。

みなさんの幸運をお祈りします。Bon courage!

 


COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です